2015
04.29

ポワロ百景

AXNミステリには、色々ギモンもあるけれど、「名探偵ポワロ」最終シーズンに向けて、これまで日本で放送されなかったポワロ作品が次々登場したのは嬉しかった。
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今回連続放送されたのは1時間物のシリーズ。
わずかな時間を継ぎはぎしながら、録画をようやく見終わった。

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何がすごいって、1時間のドラマなのに、景勝地、本物の古い屋敷を使ったロケは壮大。
セットなのか本物なのか、建物の内装建具の質感の美しさ。重厚さ。

何度も出てくるのは、「機関車トーマス」で「セレブリティ」と呼ばれていたあの美しい機関車の姿。

多趣味で道楽者に描かれるヘイスティングスや、犯人たちが操る数々のクラッシックカーの曲線美。

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モダンアートもふんだんに。
ホワイトヘヴンの内装にも凝っており、短編1時間でも見ごたえがある。

ヘイスティングスが次々新しい趣味に没頭し、カメラや車に大金を注ぐお約束。
ポワロも踊ったり、美味しいもの食べたさにヘイスティングスと猟場に出かけたり。
一部のアートやアンティークに目がなくオークションに出かけ、食あたりや過労で寝込んだりして負けてはいない。
もう、事件のためなら大サービスである。

クリスティーの短編を、よくぞこの小道具大道具に負けないドラマに脚色したものだ。
ストーリーの最初の部分に解決の糸口が見えるのは原作と同じような構成だったりはする。

「24羽の黒つぐみ」、「夢」、「ダベンハイム失踪事件」、「安いマンションの事件」、「誘拐された総理大臣」、「西洋の星の盗難事件」、「100万ドル債権盗難事件」、「スペイン櫃の秘密」、「イタリア貴族殺害事件」、「グランド・メトロポリタンの宝石盗難事件」
等々、あれが・・・と思うような小品を膨らませ、ヘイスティングスとミス・レモンをスパイスに上手く料理してある。

犯人は大方そのままだが、設定は原作と違うことも多く、家事の合間に見ていると、その印象の違いに混乱する。

それにしても、ヘイスティングスとミス・レモン、そしてジャップ警部がレギュラーのシリーズは楽しい。
彼らの絡みで事件も膨らむ。

見どころは?、と聞かれたら、「本筋以外全て」と私なら答えるかもしれない。

ミステリとして楽しむなら本に限る。

でも、映像化する価値を見事に見せてくれるのはこのシリーズかもしれない。
華やかで美しい時代のポワロ。

確かにこの小編群を見た後なら、「カーテン」でポワロが語る「あなたと過ごした素晴らしい冒険の日々」の意味が一層際立つだろう。

撮りためた小編連続放送のおかげで、しばらく楽しみには事欠かない毎日ではある。

毎晩寝落ちするので、ちっとも先に進まないのがただ一つの難ではあったが。




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2015
04.18

JBのTwitter

ジェイソン・ブラウン選手のTwitterですが・・・。

なんで日本語で書いてあるんだろう???
そっか、ライブ放送なんかしやしないからわすれてたけど、会場は代々木。
JBは大学で日本語も勉強してるんだった、と思いだした。

彼のサービス精神は演技だけにとどまらないのね。

昨日、「国別対抗戦」を堂々と「四大陸」とタイトルにしたお馬鹿な私。
すみませんでした。

反省と自戒をこめて、JBのTwitterから画像をお借りして、おわびいたします。

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リーザはとうとうフリーでも3Aを決めたわね。
しかも演技全体も迫力はそのままに、素晴らしかった!
TESもだけど、PCSの高さには、納得しつつもびっくり。
不出来なロボットでさえ『鳥肌が立った』って言ったわ。
リーザの演技の時には、JBも書いていたとおり、『すばらしいファン』って、思ったわ。
観客の皆さま、本当に素晴らしかったわ。
真央ちゃんの3Aを誇らしく思うからこそ、リーザの3A成功が心底嬉しい。

疲れが見えたラジオ演技の下に、ほとんど完璧に見えた知子ちゃんが置かれてしまったショックはともかく・・・。

リーザ、ラジオもだけど、アシュリー姐さん、そしてGGのPCS。
彼女たちにあって、日本女子にないもの。

あえて書きたくはありませんけどね、そこんところが、ジャッジが好む女子の資質、なのかなあ。
・・・どうしようもないからこそ、かなり悲しい。

ド派手さや華はそれほどなくても、少なくとも、SSとそれって、関係ないはずなんだけど・・・。
実際PCSって、芸術点そのものではない、はずでは・・・。
曲の解釈、日本女子、素晴らしいと私は思うんですけどね。
もうね、楽しんでなんぼなんでしょうけど。

リーザの3Aが認められたところで、採点は別に何も変わってない。
そう思うと、
モヤモヤモヤモヤするんですわっ!
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2015
04.12

今日も1500ml弁当

Category: 日常のこと
先日、友人からプレゼントされた本

嫌がらせ弁当

今日も嫌がらせ弁当
ttkk (著)


弁当界のナンシー関か?

マツコをはじめ、似顔絵シリーズの激似っぷり。
缶コーヒー「BOSS」をはじめ、ドリンク海苔巻シリーズの恐るべきハイクオリティ。
チーズと海苔が、この方にかかると食用戯画と化す。

圧巻は永谷園のお茶漬け!
これが食べ物、しかも弁当箱に入っているだなんて、どんだけ?

最初の弁当、「気を付けろ!赤ずきん!」の下のセリフ、

「ママの口が大きいのはお前を怒鳴るためさ」

こんなこと言いながら、そのお弁当のかわいいこと繊細なこと。

作り方もリクエストに応じて載ってはいるが、ピンセットとか、ストローとか、キッチンばさみ等を使いこなすには、私の手などグローブ過ぎて参考にもなりゃしない。

それでもムスメさんたちのこと、垣間見える日常とともに、ほっこり楽しく読ませてもらった。

どのページも、お弁当箱が小さくて可愛い。
お弁当の中身も食材がちゃんと載っているのだが、何がどんな風に使われているのか解読するのが大変なほど凝っている。

弁当箱が、小さい・・・可愛い・・・ぃいいいい。
最後の卒業証書弁当は特別だったろうけれど、あれでも、私には普通の量に見えてしまう。

本とは全く関係ないのだが、八丈島の話というのが私には、またツボである。

「八丈島のきょん!」をご存じない方には申し訳ないが、
山上たつひこによる「がきデカ」の一連のギャグは、土田よし子の「つる姫じゃ〜っ!」同様、私の「溺愛世界」であった。

毎週、チャンピオンとマーガレット、のちにマガジンも加えた同時買いを可能にしたのは、ひとえに姉の懐が私より豊かであったおかげだ。

・・・話がそれた。

「今日も嫌がらせ弁当」を贈ってくれた友人の気持ちが、私には痛いほどわかる。
お互い、この春から本格的に毎日弁当を作る羽目になったからだ。

入学式の夜、弁当のおかずを買いに行ったスーパーでぎょっとした。

「これまで使ってた、どでかい弁当箱、スヌーピーのやつだった!」

慌てた。

うちの場合、普通にデカい弁当箱では、部活に対応できない。
850ml入りの弁当箱をご飯用に、650ml入りをおかず用に、1個ずつ用意した。
計1500mlの弁当箱を、これから毎日埋め続けなくてはならないのかと思ったら、帰り道の足がずん、っと重くなった。
たぶん、しばらくすると、これに捕食用のおにぎりも必要になる。

米、米がまず大量にいる。
おかずは冷食もありだが、あれはお腹に溜まらない。
息子用の弁当は、食べ応えが命である。

まず骨付きの肉。
鶏肉以外は油がきつくて嫌だというので肉は鶏の手羽先、手羽元が基本。
オーブンで焼くと油も落ちてちょうど良い。
卵焼きなどの「ふんわり系」は食べ応えがないので茹で卵。

春は野菜が豊富なので助かる。
スナップエンドウ、さやエンドウ、少し値は張るがまだブロッコリーが使える。
アスパラガスにこれからはオクラも出る。茹でればいい。
プチトマトは甘酢につけておく。

芋、大根、豆類、根菜類の煮物も重宝する。
何しろ腹もちが良い上、運動の邪魔にもなりにくいらしい。
キュウリも大きく切って入れると噛みごたえがあると息子は言う。

ひき肉は油が多くて嫌だと言うのだが、豆腐ハンバーグなど作っている暇はない。
夏場以外は厚揚げでも焼いて入れておこう。
デザートは枝豆だ。
豆は腹が膨れていい。

850mlの弁当箱は、それ単体では日の丸弁当である。
私が反抗期の息子に嫌がらせをしたければ、
850を一個持たせれば事足りる。

この本の「嫌がらせ弁当」がどれほど素敵な弁当か、おわかりであろう。

1500mlを埋める辛さに心折れそうになったら、この本を眺めよう。
しばし夢の弁当箱にうっとりしてから元気をもらおう。

すでに息子の部活動は始まっている。
弁当作りは土日も関係なく続く。

今日の練習試合では早速、頭を強打して先ほどまで休日夜間診療でCTを撮っていた。
息子が頭を打っていたころ、私とオットはパッツンパツンになった練習着で、腹も尻も飛び出ている息子を目撃したので、慌ててスポーツ用品店に駆け込んでいた。

こんな日常である。

フィギュアスケートでうっとりしたくも、なるではないか。






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2015
04.07

トリツカレ男

Category:
先日、20代と50代の男性が2人、
「この本、良かったですよね。」
「ボク、この人の本大好きなんですよぉ。」

女子トークばりに語っていたのをじっと聞いていた。

「トリツカレ男?」

無題

トリツカレ男 (新潮文庫)
いしい しんじ (著)


本の帯には、「佐藤健さん大推薦!『男の中の男』とは何かを主人公に教わった。」とある。
ラブストーリー、だという。100%の。

忙しい最中、読んでる場合ではなかったが、あっという間だった。

童話?寓話?
なんでしょう?
ちょっと謎があったり、
ラブストーリーには間違いないんだけど、「love」の意味が広義な気がした。

嫌な奴は出てこない。
主人公ジュゼッペがどんなに変わっていようと、町の人々は皆彼を愛している。

色んなものに夢中になり、尋常でないほど凝ってしまう男。
彼がトリツカレた数々のものは、話が進んでいくほどに、うまくかみ合っていき、
愛した人の心を救う。

自分がトリツカレていたはずの男が、いつしか憑りつかれていた、というちょっとしたひねり。

愛は、無償。
愛する人が気が付かないところで、その人を思い、行動する。


この数週間、私は何しろ、しなくてはならぬあれこれに追われていた。

チケットはあるのに、スーツケースは空のまま。
何の準備もできていなかった。

休暇を申し出たのさえ、出発前日。

疲れがピークに達していたので体調もすぐれず、
友人にはヘタレメールで「もし行けなかったらごめんね」と書く始末。

行って帰って来れたのが奇跡のようだった。

家に戻り、宅急便で旅先から送った荷物を開けた。

その時、ふと、相手にそれとは気づかせない深く、優しい「トリツカレ男」の愛をそこに見た気がした。

スーツケースには、友人達が気遣ってくれたお土産が沢山入っていた。

平日に出発した私達がやっと休暇を取ったのと同じく、忙しい彼女達も、仕事を休んで待っていてくれた。

本当に来られるのかどうか、ギリギリまでわからない私たちのために、食事の予約を取り、舞台のチケットを用意し、他の友だちにも連絡して、待っていてくれた。

ほんのわずかな時間を、共に過ごすために彼女たちがさりげなくしてくれたどれもが、実は大変なことだった。
大変だとは思っていなかったも知れない。
それが愛、だから。

ペチカがトリツカレ男、ジュゼッペの本当の姿を知っていき、彼への愛を自覚するまでは走るがごとき筆致だった。

与えられた愛情に気が付くのに時間は関係ない。
一瞬のうちにすべてを悟ることだってあるのだから。



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