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2018
11.13

パレードへようこそーPRIDE

Category: 映画の話
『パレードへようこそ』





1984年、サッチャー政権下の荒れるイギリス。始まりは、ロンドンに住む一人の青年のシンプルなアイデアだった。炭坑労働者たちのストライキに心を動かされ、彼らとその家族を支援するために、仲間たちと募金活動を始めたのだ。しかし、全国炭坑組合に何度電話しても、寄付の申し出は無視される。理由は一つ、彼らがゲイだから。炭坑組合にとって、彼らは別世界の住人でしかないのだ。そこへ、勘違いから始まって唯一受け入れてくれる炭坑が現れる! 寄付金のお礼にと招待された彼らは、ミニバスに乗ってウェールズ奥地の炭坑町へと繰り出すのだが──。
 『リトル・ダンサー』『ブラス!』など、イギリスの炭坑を舞台にした映画には名作が揃っている。本作も炭坑産業の苦境と闘う人々をユーモアに満ちた温かな視線で描くというスタンスは同じだが、決定的に違うのは現代社会に通じる深いテーマがあること。質実剛健な片田舎の肉体労働者と、ハデなファッションの同性愛者──誰から見ても水と油、両極端の境遇の二つのグループが、手を取り合って未来を切り開く姿が描かれる。彼らは誤解や衝突を乗り越え、固い絆を結び、新たな人生を掴み取っていく。この稀有なる実話は、人と人のリアルな繋がりが希薄になり、誰もが孤独を抱えて生きている今の時代でも、他人を思いやる誠実なアイデアと、ほんの少しの勇気があれば、素晴らしい人生を見つけられるという希望を私たちに与えてくれるのだ。

 炭坑労働者を支援したLGSMグループのリーダーを演じるのは、アメリカ人ながら圧倒的なカリスマ性を表現できると大抜擢されたベン・シュネッツァー。本作でブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワードにノミネートされ、今後が注目される。グループのメンバーには、大ヒットTVシリーズ「SHERLOCK/シャーロック」のモリアーティ役で高い人気を誇るアンドリュー・スコット、『サンシャイン/歌声が響く街』で絶賛されたジョージ・マッケイらが扮した。
 ウェールズの人々を演じるのは、『ラブ・アクチュアリー』『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』のビル・ナイ、『ヴェラ・ドレイク』『ハリー・ポッター』シリーズのイメルダ・スタウントン。英国を代表する二人の名優の奥深い演技が、若手俳優たちのパワーをさらに引き出し、痛快な笑いと胸を突く涙を呼び起こす。  監督は、「ゴッド・オブ・カーネジ」でトニー賞&英オリビエ賞を受賞したマシュー・ウォーチャス。80年代のロンドンの街並みやファッションが再現され、カルチャー・クラブ、ザ・スミス、ブロンスキ・ビートなど、当時の名曲が全編をエネルギッシュに盛り上げる。さらに炭坑の町としてウェールズでロケを敢行、城跡が残る雄大な美しい景色を存分にとらえた。
 ゲイの権利を訴えるパレードで幕を開けた物語。かけがえのない出会いと共闘を経た1年後、またその季節がやって来た。今度はスクリーンの前のあなたも、拳を力いっぱい振り上げずにはいられない、生涯心に刻まれるパレードへ、ようこそ──。


公式ページよりお借りしました。




実話だなんて、信じられなかった、とプロデューサーさえ言ったと言います。

1984年。バブルにまだ沸いていた日本で、イギリスの炭鉱閉鎖やサッチャー首相の政策のことなど何も知らずに生きていました。
1984年、エイズはまだ遠い世界のことでした。
1984年は、この映画の質感のように、今はもう昔ですが。

世の中の偏見は、昔の話ではありません。

男子フィギュアスケーターが、ようやくカミングアウトできるようになってまだ数年。

アメリカのドラマgleeでも、ゲイの男の子が道で暴力を受けた回は衝撃的でした。

構成、台詞、カットのどれをとっても1つの無駄もありません。
脚本、監督は誰なのかと、観ている間中考えていました。

BBC 『SHERLOCK』のモリアーティ役のアンドリュー・スコット、。
この映画では、『ゲイのための本屋』を開いている、故郷に帰るに帰れない葛藤を抱えた男として登場します。
映画の最高に良いところを持って行きます。少なくとも私の中では。

チラッと出てきた「SHERLOCK」~バスカヴィルの犬~でナイーヴな主人公を演じたラッセル・トビー。
AIDSを発症したマークの元カレで、まだ未知のAIDSについてハッキリとは言わずに、ダメ押しのキスをマークにして立ち去るのです。あのミス・マープルでは人の良い警官だったのに!

映画『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』で、意地悪で残酷なドローレス・アンブリッジ役を演じたイメルダ・スタウントン。彼女のコメディエンヌぶりには心掴まれましたよ。チャーミングで、複雑で。
『ラヴ・アクチュアリー』のビル・ナイとのしみじみとしたカミングアウト合戦は、名シーンだと思います。
個性的な俳優でいっぱいの映画。

歌のシーン、女性が立ち上がり歌い始め、歌声は広がっていきます。
『Bread and Roses』。
これ以上にこのシーンを語る歌はないと思いました。
字幕の歌詞が、何より説得力を持って迫ります。
同名の映画も是非観たいと思いました。

他にも、懐しい音楽の数々。

ゲイ専門の本屋を開いているアンドリュー・スコット演じる店主と芸能人崩れの恋人。
彼らの元に集い、ゲイパレードの準備をするメンバーの元に、マークという青年がやってきます。
炭鉱労働者への警察官の横暴、彼らminersに向けられる言葉が自分たちにむけられた言葉が、自分達ゲイに対するものと同じだと言うのです。彼らも自分達と同じ。
支援しよう。
その言葉に賛同したのはほんの数名。
『レズビアンズ・アンド・ゲイズ・サポート・ザ・マイナーズーLGSM』の始まりです。

ゲイパレードに巻き込まれるように、彼等の旗を持つ羽目になってしまったジョーもメンバーに入ってしまいます。
彼がこの活動を通して成長する姿が柱とはなっていますが、それぞれに見せ場があり群像劇だと言って良いと思います。


恥ずかしいことに、若い頃、サッチャーのHIVーAIDS政策について講義で教わったことも記憶にない程無関心でした。
私自身も偏見を持って見ていたと思います。

映画の中では、炭鉱労働者に対するサッチャーさんのエネルギー政策の負の部分が描かれていて、そこで言われていた『miners』への言葉がそっくりLGBTの若者へのそれと同じだったことから若者達は『minersも自分達と同じだ、支援しよう』と立ち上がります。

炭鉱労働者組合はゲイの支援なんかいらないとはじめは拒否するのですが、サッチャー政策への炭鉱ストライキが彼らの生活を悲惨なものにして行きます。

そこに必死で寄付を集め、唯一受け入れてくれた炭鉱町へ若者達は向かいます。AIDSと初めて向き合い、自らの恐怖と戦いながら活動を諦めず、結果としてイギリス全土の炭鉱ストライキが終わり、パレードを行う日、多くの炭鉱労働者が彼らの旗の元に集まります。列の最後尾に並べと言われた彼らは、最も大きな団体となってパレードの最前列で行進します。
差別の中身こそ違えど、言われている中身は同じだと立ち上がる時、それはあらゆるminersに通じることを、言葉では説明せず、細かいカットで見せていくのが秀悦です。

登場人物の1人、炭鉱労働者組合の支援品仕分け係だっただけの主婦、シャーン・ジェームズ。
映画の最後あたりでAIDSの初期発症者となったLGSMメンバーのジョナサンのすすめで大学に行ったことがエンドロールで知らされます。
彼女は地域で初の女性議員となります。

LGBTがたとえブームのように言葉だけ独り歩きしているようでも、この言葉は自分にも決して無関係ではないと突きつけられたのでした。
minersって女性だって、そうだったわけですから。



パレードへようこそ』(英: Pride)は、2014年にイギリスで製作されたレズビアン・ゲイ映画・歴史映画・コメディドラマ映画で、スティーヴン・ベレズフォードが脚本、マシュー・ウォーチャスが監督を担当した。実在の団体レズビアンズ・アンド・ゲイズ・サポート・ザ・マイナーズ(LGSM、字幕では「炭鉱夫支援同性愛者の会」)が、1984年から1985年の炭鉱ストライキの際に炭鉱労働者へ金銭支援を行った話を映画化したものである。脚本のベレズフォードは数少ない当時の資料を集めたほか、実際のLGSMメンバーも取材に協力した。


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2018
11.10

大怪獣総攻撃

Category: TV番組
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2018
10.07

クイズです。

Category: TV番組
クイズ、何の番組でしょうーーーーーー⁉️




Q1 シューゾーが錦織選手の試合解説に行かなきゃならなくて、めっちゃ急いで仕事こなしてた

☆強化部長の挨拶が震えるカミカミで、なんだかイラッとした

Q2 シューゾーがでっかい巨人に見えて遠近感がおかしくなった

☆特別解説として副会長出て来たんですが、すぐに話題が殿の昨日の演技の話になると、気取りの仮面が剥がれ落ちお顔が引きつった


Q3 宮原知子選手が黒髪の乙女すぎてちょっとドキドキした


☆その場にいないレンパ様のプログラムの紹介から番組が始まったけど、全然驚かなかった


Q4 織田信成氏が2度ほど、選手エントリーできないものかと連盟に公開質問してた。上手い切り返し‼️


Q5 選手への質疑応答で折角選ばれて質問しに来たのに、シューゾーに急かされて慌てた女子高生の名が『キタジママヤさん』だった


Q6 質疑応答で『嫌いな種類のスピンは?』と突っ込んだ質問をされ、ショーマが『スピン嫌いなんで』と答えて身も蓋もなかった


Q7 今シーズンの抱負は『笑顔』と書いた紀平選手がシューゾーにひたすら『笑顔』でインタビューにもならなかった


Q8 とりあえずもう質問者はいない事にした会場、『質疑応答は以上とさせていただきます。』と司会者が言うか言わないかのうちにマイクを置くシューゾー。
マイクを再び手にして『(テレビ中継)いつ終わるの❓』と聞くシューゾーに、『今ぐらい、終わってると‥フッフフハハ正確にわかりませんが』と司会者が言ってフォトセッションに入るところでいきなりその場にいないレンパ様の演技が流れる‥。放送事故レベルのシューゾーと司会者



はいっ‼️
この番組を何故か録画までして見ちゃった人‼️


これ、何の番組でしょーーーーーー❓




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2018
10.06

不思議の国のお犬さま

Category: TV番組
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2018
08.17

映画 『ペンギン・ハイウェイ』

Category: 映画の話
今日から公開の森見登美彦原作の映画、『ペンギン・ハイウェイ』。

未見の方は、スルーして下さいね。

辛口で申し訳ない、と先に謝っておきます。




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2018
08.08

スカヨハさえいればいい

Category: 映画の話


wikiより

『そんな彼なら捨てちゃえば?』(He's Just Not That into You)は、2009年のアメリカ映画。テレビシリーズ『Sex and the City』の脚本家グレッグ・ベーレントとリズ・タシーロ原作の『そんな彼ならすてちゃえば』及び『恋愛修行 最高のパートナーと結婚するための恋愛心得』を映画化。全米第1位初登場と大ヒットした。なお原題の直訳は「彼はあなたに興味がない」。

◎ベス・バーレット - ジェニファー・アニストン
◎ニール・ジョーンズ - ベン・アフレック
◎メアリー・ハリス - ドリュー・バリモア
◎ジャニーン・ガンダース - ジェニファー・コネリー
◎コナー・バリー - ケヴィン・コナリー
◎ベン・ガンダース - ブラッドレイ・クーパー
◎ジジ・フィリップス - ジニファー・グッドウィン
◎アンナ・マークス - スカーレット・ヨハンソン
◎ロッド・マーフィ - クリス・クリストファーソン
◎アレックス - ジャスティン・ロング



『Sex and the city 』の中で、キャリーの恋人ジャック・バーガーから『彼は君に興味がないってことだよ』と言われたミランダが、自虐的に街で若い女子に同じ事言っちゃう、あの話から膨らませて、こんなに面白い映画になってたんですね。

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邦題のセンスのせいで未見の映画は多いかもしれません。

でもこれは邦題を乗り越えて観て良かった。


キャストが豪華すぎると言われる映画ですね。
私にはスカヨハさえいれば良い、と思っていましたが、流石にスターは其々見せ場を作ります。

SATC を繰り返し観ているとかなり既視感もありますが、グレードの違いは歴然です。

昨夜は『フランシス・ハ』、今日が『そんな彼なら捨てちゃえば?』でしたので、
不器用なフランシス、ちょっぴり痛い女ジジに感情移入&元気貰えた派です。

ドリュー・バリモアも大好き。製作総指揮なだけあって(?)最大限に魅力を発揮。

で、私は何しろスカーレット・ヨハンソンがとーっても好きなんですね。
彼女を観るためならアイアンマンでもアベンジャーズでも何度だって観るんです。
『真珠の耳飾りの少女』で釘付けになり、『私がクマにキレた理由』をワケもなく繰り返し見始めた頃には、『彼女さえいればいい』ってな気持ちの悪いファンになっていました。

あの唇、あのムチっとしているのに細いボディ。
怒った顔も笑った顔も、全部いい。

古い話で恐縮ですが、グレース・ケリーも好きでしたが、映画によりました。
でもモンローは画面に出ていれば幸せ。
スカヨハもそれに近いんです。
『マッチ・ポイント』だけは、スカヨハよりウディ・アレンのハラハラドキドキにしてやられましたけど。

いつもの如く何を書いているのかわかりませんが、
そんなわけで、『そんな彼なら〜』のスカヨハには、インドになんか行かないで幸せになって欲しかった!
不倫が始まりの恋愛はダメなのぉぉ〜〜⁇Σ(-᷅_-᷄๑)と、心で叫んでしまったのでした。


これはやはり『例外』の恋愛の話ですからね、ジジが幸せならいいんです。

あ、ベスの妹の結婚式にやって来てベスに話しかけてうんざりさせるキモい男は、John Ross Bowie、あのビッグ・バン・セオリーのクリプキ、
『ミステリー・イン・パラダイス』シーズン6の第7話でもチラッと出てきましたよね?
キモハンサム、とでも言うのでしょうか?

もしかして、1番この映画で笑ったのは『クリプキいたよー』というこのあたりかもしれません。


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書き終わってみれば、スカーレットの写真じゃなく

クリプキで終わる!


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2018
08.06

ラララララランド

Category: 映画の話
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2018
08.01

読んでから観るか、観てから読むか

Category: 映画の話
大輔さんの新プロの件で半泣きになっているところなんですが、
ここまで『きゃーーーーー』っとなると、もう何にも書けません(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
詳細はお詳しいブログ様がupして下さるでしょう。

ということで、新海誠の映画をちょっとばかり観たからって、
偉そうに感想文を書いたり致します。

まずは『秒速5センチメートル』ですよ。

あろうことか、新海誠に小説から入ってしまった私には、
映画の『秒速〜』がひっじょーに惜しく感じられて仕方ありませんでした。
それ程小説が良かったんです。
三章だてのお話で、ロマンティックなジュブナイルで始まり、どうしようもない切なさ、『なんでこうなるかな?カタルシス求む』みたいな、こういう男って実は1番残酷なんだよーとか、そんな感じで3話目は終わります。

映画ではこの肝心な3話目がほぼ全編、山崎まさよしの『One more time One more chance 』 の曲(歌詞が主人公の独白のようにハマってる!)になっているんです。
なので映画はひたすら切ないだけで終われる。
主人公の男の気持ちに入り込むことができず離れてゆく女は映像だけで何の説明もありません。
そりゃ美しいんです。

新海誠の小説がハルキワールドにかなり近いことは読めばわかるんですが、
私はハルキストにはなれませんでしたし、深海の小説の方が受け入れ易いんですね。
これはもう個人的な好みとしか言いようがないのですが。

で、女が絶対に恋愛対象にしてはならない男、
男ならわかる微妙な感覚なのかもしれないけれど、
これ程女にとって傷ついてしまう優しさだったり優柔不断さだったりする、
ある意味氷河のように冷たい男が、小説版にはハッキリと浮かんでくるんですよ。
こんな男、絶対やだわ〜ってなもんです。

でも映画はそこまでシビアじゃない。
イケメンで優しくて、傷つきやすい男。

小説ではその優しげな草食系男子の、『何でだよー』と叫びたくなるもどかしさがイライラするんですが、そこが救いようがなくて、良いのです。

一方で『言の葉の庭』は映像美がこれでもかと押し寄せてきますので、映画が断然良い。
雨のシーン、電車、街の風景、新宿御苑の緑、靴、ユキちゃん先生の胸と脚。
全部が美しく、15歳の主人公タカオが老けて見えようと、んなこたどうでも良いのです。
この映画は本当に好き。
終わり方もほんのすこしだけ救いがあって。

しかも『君の名は。』でユキちゃん先生は教卓に戻っていますし、いつかタカオが本当にユキちゃん先生の前に靴を置く日が来るといいなと余韻が残るのが嬉しい。

で、『君の名は。』は、映画も圧倒的でしたが、小説もいいんです。
新海誠が異質の存在なのは、『君の名は。』以前の初期作品をほとんど自分一人で作ってきたところにあるそうです。
すごいとしか言いようがない。
でも『君の名は。』には多くのそうそうたるプロフェッショナルが関わっているんですね。
多くのスタッフの手で深海作品を極上のエンターテイメントに仕上げたわけですが、小説版では新海誠がストレートに出ていて、細かい心理描写が冴えているのです。

『ほしのこえ』『雲のむこう、約束の場所』は映画だけで、小説版があるのかも知りません。
新海誠にとって、どうしても描きたいものは実はSFなのかどうかもわからないのですが、
実はある種のSFには常に叙情性が表裏一体となって表現されているという、
その一例ではないかと観ていて思いました。
『君の名は。』ではその融合加減が最高に良かった。

もちろんSF世界はスターウォーズでありエイリアンであり、なのでしょうけれど、
2001年宇宙の旅も、ETもそうであったように、
ブレードランナーの原作でさえそうであったように、
たまらなく懐かしい、どうしようもない人間らしさへの希求がそこに描かれているように思うのです。

未来へ行く程人間性を必要とする。
スタトレ、オーヴィル、が面白いわけです。

全く個人の拙い感想です。


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2018
07.25

真央の体幹

Category: TV番組
「真央が行く!」始まりましたね!

いつも思うのは、この人が好きでよかった、ということ。

バンクの時に出会ったパラリンピック選手の言葉を聞いた時から、
いつかパラ選手たちに会いに行きたいと思っていたという真央さん。

知らない真央さんの一面が、次から次へと見えてきます。

あの厳しい選手生活の中で語られてこなかったことが、ようやく言葉になって表れ始めました。

パラリンピック目指して頑張る選手たちのもとへ行って話を聞くだけではなく、
共に車いすの車輪を回しながらのテニス。
片手だけの卓球。

運動神経の良さもあるのでしょうけれど、
負けず嫌いの真央さんが垣間見えて笑ってしまいました。

真央さんが本気で挑戦するので、主役のパラアスリートが一層輝いて見えました。
取材者の立ち位置として、最高だと思います。

真央さん自身が心からパラ競技に興味を持ち、主役アスリートの生活に素直に感動したり一緒に楽しんだり。
取材される側のアスリート達の目には見えない苦労だけではありません。
結婚の馴れ初めを聞く真央さんの目の輝き。
女子高生と路地を行く時のワクワクした言葉の煌き。

私も真央さんと一緒に、パラアスリートの普段の顔、
競技者としての迷い、パラならではの競技の難しさを体験したような気持ちに。

一緒に競技を体験しながら、真央さんが何度も口にした『体幹』。
番組取材中でさえ、近くのリンクで毎日練習しているというのですから、プロといっても真央さん自身もスケートは現役です。

『体幹』の大切さを身をもって感じる、忙しさの中の、ルーティン。
真央さんのベンチを利用したストレッチには驚きです。
どんな場所ででも自分のルーティンができる、長年の経験が垣間見えます。

24時間お祭り騒ぎの上、タレントに走らせるあの番組はどうしても好きになれないのですが。

同じアスリート同士、共に過ごす時間。
この番組にはとても共感を覚えます。

オリンピック、パラリンピックに賭ける思いは、やはり共通していました。

卓球場にいる子ども達に真央さんがかける言葉は前向きで、正直です。

『なんでかわいいの?💕』と小さな女の子に聞かれて困ってましたが(⌒▽⌒)

真央さんでなければできないこと。

パラリンピックを目指すテニス女子高生を練習リンクに招いて、そこでも一緒に氷の上に乗るのです。
実際に氷の上に自ら跳んだアクセルジャンプの軌道を説明しながら踏切、着地のエッジの跡を見せていきます。

その姿は誰よりコアなスケオタの姿でしたよ、真央さーんwww
3Aを愛し抜いたスケーターは、笑顔で練習を続けます。

誰より負けず嫌いで、誰よりオリンピックにかけてきた彼女だから、わかること、できること。

私はあなたが大好き。





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2018
07.18

ホシは宇宙人か?地球人か?

Category: 映画の話
『ガス人間第1号』

これを書く前に「美女と液体人間」に突っ込んでみたかったのですが、無理でした。
相手は液体でスライム系だし、液体のくせに(ごめんよ)ナイトクラブ好き。
ボディに締まりのない(浅田舞比)お姉ちゃんたちがくねくね踊ってるのと、
白川由美さんの美しさと口パクジャズナンバーがハイライト(これは私だけ)。

なんてったってwikiにさえ、概要はこう書いてあるのです。



「美女と液体人間」
変身人間シリーズの1作。タイトル通り、女性の登場するシーンも多く、アダルトな雰囲気も持つ特撮映画である。



まあでも次があるのです。

ガス人間ですよ。
液体からガス。
どっちも捕まえようにも捕まえられない、美女に恋する『ガス人間』。
悲恋ぽくて『液体』よりずっといいのですが。

〝犯人(ホシ)の足どりを追って、あの手この手‼️〝
うーむ。
そうですか?

まずは予告編をご覧くださいませ。





豪華豪華、更に豪華な俳優陣に本当に驚きます。
サラッと若き日の〜の懐かしい面々が出てきます。

左卜全さんですよ。びっくりします。
この方が登場すると、感情移入できてしまう。
ガス人間にさえ。
塩沢トキさん、芸歴まじまじ長かったのですね。

wikiによるお話はこんな感じです。

東京で不可解な手口による銀行強盗が頻発し、警察は容疑者を強引に逮捕するが、そこへ真犯人を名乗る青年・水野があらわれる。

水野は違法な人体実験の果てに、自らを自由にガス化できる体質の「ガス人間」にされてしまった犠牲者だった。愛する女性、零落した日本舞踊春日流の家元・藤千代のため、自分の体質を悪用して銀行強盗で大金を貢いでいた水野は、自らをガス化して悠々と逃亡してしまう。そして、世間の批判にさらされる藤千代の発表会が開かれるが、観客たちは藤千代に「ガス人間を出せ!」などと罵声を浴びせる。怒った水野が正体を現すと、観客たちはホールから逃げ出す。

観客がいなくなったホール内には警察の策略によってUMガスが充満していたが、藤千代は水野のために踊り続ける。



この物語を(一応空想科学映画ね)、この豪華メンバーで。

岡本賢治警部補:三橋達也
春日藤千代:八千草薫
甲野京子(東都新報記者):佐多契子
ガス人間・水野:土屋嘉男
田宮博士:伊藤久哉
田端警部:田島義文
稲尾刑事:小杉義男
佐野久伍博士:村上冬樹
猫背の老鼓師:左卜全
警視庁幹部:佐々木孝丸
葉山(東都新報重役):山田巳之助
池田デスク:松村達雄
銀行の支配人:宮田羊容
藤田刑事:三島耕
川崎(東都新報記者):野村浩三
西山(強盗殺人犯):山本廉
紋太夫:松本染升
相見巡査:堤康久
図書館の男:山田彰
看守:広瀬正一
戸部編集局長:中村哲
里代:塩沢とき
梶本(東都新報重役):熊谷二良
大崎刑事:坪野鎌之
中谷巡査:緒方燐作
看守:榊田敬二
観客の男:岡豊
警視庁幹部:山田圭介
堀田刑事:権藤幸彦
警視庁幹部:草間璋夫
鎌田(検死官):松本光男
観客の男:佐藤功一
図書館員:安芸津広
銀行員:澁谷英男
東都新報記者:橘正晃
観客の男:黒田忠彦
留置所の女:藤野珠美
記者:伊藤実、大前亘
藤千代の車の運転手:速水洸
殺される出納係長:鈴川二郎
留置場の男:広田新二郎
長唄:富士田吉四郎、柏庄太郎、杵屋胡十郎、芳村久太郎
三味線:杵屋勝四郎、杵屋和喜輔、杵屋和四之、杵屋和四三郎、杵屋和之助
囃子 笛:鳳声信秀、小鼓:堅田喜四郎、太鼓:堅田喜三郎、堅田喜三久、大太鼓:福原宏

とは言え、流石に知らない俳優さん多すぎ!

あの八千草さんがまだすごく若くて、お着物がめちゃくちゃ素敵なのに所作の練習不足か若さゆえか、とっとと大股で歩く姿も頼もしく。
三橋達也は若い頃からあのまんまだったのかとびっくりですし。
新聞記者役の佐多契子さんの洋装が超オシャレ。

レトロ好きには堪らないクルマ、建物、街の雰囲気。
タバコのポスターなんて一時停止したほどカッコイイ鳳蘭さん似の美女が。

液体人間の方でもロケで実際の昔の東京の街並みがちょっぴり見られたのですが、ガス人間で興味深いのは、図書館なんですね。

八千草さん演じる日本舞踊家が怪しいと、刑事の三橋さんが新聞記者の佐多さんと車で後をつけるのです。
着いたところが『私立社段文庫図書館』。

実在はしていない図書館のようですが、これがまだ閉架式‼️
閉架式というのは、昔の図書館は今のように利用者が自由に自分で本を選んで借りるのではなく、目録から目当ての本を探して、カウンターで本を出して貰って閲覧するのが一般的だったのですね。
いまでも国立国会図書館などはこの方式だそうです。

ふっつーに閉架式図書館を見たければ、こちらの映画を見れば良いのです!
ガス人間も図書館で働いてますから!
他にも見る人が見ればこの場所は今の何某、と驚きそうな貴重映像満載です。

特撮が大事な空想科学映画だってことは私だってわかっちゃいるんですよ。
でもね、ほかに見所ありすぎ。

「三丁目の夕日」をそのまんまお洒落に、恐怖をスパイスに。
しかもセット以外はホンモノ‼️

結局、『ホシは宇宙人か?』と言われれば、

地球の人だったわけですが、そんなの全然関係ないわけです。

その辺がまたキュートな映画です。

間違いなく言えるのは、特撮技術は発展途上でも、服飾デザイナーはとてもレベルが高いんじゃ?と言う、一連の特撮映画の1つでございました。


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2018
07.18

テレビに釘付け

Category: TV番組
お暑うございます。

冷房の中にいてさえ、動き回って仕事をしているとクラクラです。

ああ、アイスリンクとカキ氷を想像しようにも、私の想像の翼も、暑さで枯れております。


三連休は、あの超大作『バーフバリ』2作でソファーから降りることなく、
体力を使い切りました。

これを映画館で観ていたら‥。
まだ乙姫様のようなヒラヒラの布を纏った気で、ほんじゃらなんじゃら踊っていたかもしれません。
すんごい男性ホルモンに晒されると、どーして良いかわからなくなるもんですね。
一緒に『バーフバリ‼️』と叫ぶか、
CG製作どこだっけ?と調べるか、
あとはprimeでサントラ聴きながら踊るしかないでしょ。

で、長いシーズンをボチボチ観ているのが

「The Big Bang Theory ビッグバンセオリー」

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見れば見る程超変わり者科学者、シェルドンが好きになるのでコワイです。

先日CSでお試し視聴『スターマン』が放送されたので、若き日のカレン・アレンを堪能いたしました。
インディーと一緒にクリスタルスカルで再会した時は嬉しかったものです。
私の中で『インディー・ジョーンズ』は3作目で終わっていてショーン・コネリーと共に冒険の世界に旅立っているのですが。
それよりも、『スターマン』ジェフ・ブリッジスの『宇宙人』の宇宙人的演技があんまりにもシェルドン・クーパーに似ていて、おかしなツボにはまり込んでしまいました。

で、シェルドンの宿敵、クリプキも、意外とイイヤツ〜と思いながら観ていたんですね。

すると、思わぬところでクリプキことJohn Ross Bowieを発見。

こちらの写真にクリプキはいないのですが。
新しいボスも、個性的です。
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夏になると、『ミステリー・イン・パラダイス』の新シーズンを放送してくれるので一気に放送されると、全部録画し直してこれまたずーっと観てしまいます。

で、新しいボス、ジャック・ムーニー警部補のオノレー署での最初の事件の発端を持ち込んで来るのがこのクリプキ役の俳優さんなんですね。

彼は他のドラマにも多く出ていますが、ミステリー・イン・パラダイスも毎回のようにゲストで楽しめますので、意外な俳優探しも一興なのです。

シェークスピア&ハサウェイ、のハサウェイがゲストの巻は何度も見てしまいたくなります(o^^o)


参考元
https://www.imdb.com/title/tt0898266/?ref_=nm_flmg_act_3
https://www.imdb.com/title/tt5945438/?ref_=nm_flmg_act_8
https://www.imdb.com/name/nm0101152/


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2018
07.10

犯人は読者。儲けたのはメイド。

Category: 映画の話
『名探偵登場』

『諸君は長い間才知におぼれ過ぎ慢心したのだ。
長年にわたって読者をだまし
どんでん返しでバカにしてきた。
最後の5ページで初めて犯人登場とは何だ。
手掛かりも情報も隠しぬき、誰が犯人か推理させない。
だが今や形成逆転。
100万の怒れるミステリー読者が復讐するのだ。』


どうりでこの屋敷にはドルリー・レーンもエラリー・クイーンも呼ばれないはずだ。
クイーンも同じ事言ってたから?

あらまあ、犯人は私❓

実に素敵なオチだ。


何回見ても笑えるし、何回見ても、全貌がつかめないパロディ映画。

『Murder by Death』って、タイトルからしてふざけている。

ロバート・ムーア監督
ニール・サイモン脚本。

何と言っても見ものは『スター登場』と、『トルーマン・カポーティ』。
そして『観客席への挑戦』ではないか。

オープニングで箱から現れるオールキャスト。
最初から『Who done it (whodunit)?』と聞かれているようだ。

実際に殺人も起こらなければ推理だってナンジャラホイという、でも『whodunit?』がちゃんとあるのが笑える。

名探偵が5人、摩訶不思議な屋敷に招待され、次々と殺人が起きるだなんて、ここで江戸川コナンが巻き込まれなきゃ不思議。コナンのあの話は、完全にこの映画のアイデアでしょ。

一見まともなチャールストン夫妻はどんな時もカクテルグラスを手にしているし、
ピーター・セラーズ演じる奇怪な中国人が日本人を3番目の養子にし、出っ歯の中国人が如何にもヘタな英語を話すのだが、今なら差別的!と言われるであろうこの『東洋人的発音』の演技が意外にもうまいのだ。
何度も発音を直されるくすぐり。

以下にwikiからお借りした登場人物を載せるが、どのサイトにもジェームズ・ココ演じる『ミロ・ペリエ』をポワロだと書いている。
これはポワロの髭とヨーロッパの雰囲気を借りたレックス・スタウトが生んだ美食家探偵、ネロ・ウルフだろう。
秘書兼運転手のアルミの骨が腰に入っているマルセルは、アーチー・グッドウィンに他ならない。(と思う)

ピーター・フォークはサム・スペードとボガードを二重にパロディ化していて流石にツボを押さえているし、
その彼と抱き合う『ジェシカ・マーブルズ』なんて、『Murder, she wrote 』のジェシカは、この映画の名前をいただいたんじゃ?と思ったくらいだ。
『ジェシカおばさんの事件簿』と『刑事コロンボ』の関係は言うまでもなく、時系列から言えばこちらが先に作られているので。

ハメットの『影なき男』は未読。
『マルタの鷹』、というかサム・スペードとは長い付き合いだ。


アール・ディア・ビッガースの『チャーリー・チャンシリーズ』も未読。

それでもジャズ・エイジ周辺の匂いが色濃く出ている気がするのは私だけ?

称号付きの名を持つ怪しい執事。(この名前のやり取りのおふざけっぷりがアメリカ?)

名探偵達を殺そうと、まだらの紐的蛇にクリスティお得意の毒、ガス、そしてサソリに爆弾まで出てくる。
殺害方法までパロディ。
オールスターキャストの関係でラストが変更されたと言う。
最初の予定ではラストにホームズとワトソンが出てきて全ての謎を解き明かすという、そちらのラストも見てみたかった。

パロディ映画が幾重にも重なり合った、一筋縄ではいかない名作。



●ライオネル・トウェイン - トルーマン・カポーティ: 謎の大富豪。

●サム・ダイヤモンド - ピーター・フォーク: サンフランシスコの探偵(『マルタの鷹』サム・スペードのパロディ)。

●ディック・チャールストン - デイヴィッド・ニーヴン: ニューヨークの探偵(『影なき男』ニック・チャールズのパロディ)。

●シドニー・ワン - ピーター・セラーズ: カタリーナ警察の警部(『シナの鸚鵡』チャーリー・チャン警部のパロディ)。

●ミロ・ペリエ - ジェームズ・ココ: ブリュッセルの探偵(エルキュール・ポワロのパロディ)。

●ジェシカ・マーブルズ - エルザ・ランチェスター: イングランド・サセックスの探偵(ミス・マープルのパロディ)。

●ジェームズサー・ベンソンマム - アレック・ギネス: トウェイン邸の執事。盲目。

●ドーラ・チャールストン - マギー・スミス: ディックの妻(『影なき男』ニックの妻ノラのパロディ)。

●テス・スケフィントン - アイリーン・ブレナン: サムの助手兼愛人。

●ウィザース - エステル・ウィンウッド: マーブルズの付き添い看護婦。

●マルセル - ジェームズ・クロムウェル: ペリエの秘書兼運転手。

●イェッタ - ナンシー・ウォーカー: トウェイン邸のメイド。聴覚障害者。

●ウィリー・ワン - リチャード・ナリタ: シドニー・ワンの養子。日本人。



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2018
06.07

持ってるな

Category: TV番組
『あさイチ』を録画して、今ゆっくり見ています。

.°(ಗдಗ。)°.

浅田姉妹は海ガメに会いたかったのでしょうが、
私は浅田姉妹に会いたいですわ。

番組では、海ガメに出逢えなかった代わりに姉妹トークを。

氷上での勝負師の顔から、
素の妖精さんに。

色々な事があったけど

『舞がいてよかったじゃん』
『真央持ってるなって、思います』

ここは笑ったのですが。

サンクスツアーでの2人の写真が出た時に、舞さんが言ったんですね。

『あれだけ、コンプレックスだったフィギュアスケートに、
もう一度、戻ってきて
今本当に姉妹の時間もより増えて
すごい幸せなんですよね』

フィギュアがコンプレックスだった。

信じられない程美しく、華のあるスケーター、舞さん。

真央さんと一緒に滑っても全く引けを取らない違った輝きを放つ彼女の言葉に、涙腺は素早く反応したのですが、
舞さんというお姉さんがいる自分を
『持ってるな』と言う真央さんには本当に笑ってしまいました。

『持ってる』真央さんに、
『嬉しいことを』
『お互いにそう思っています』という舞さん。

以前、同じ局の『チョイ住み』でニューヨークに行った時の舞さんとはもう違っていました。
ちらっと、今姉妹で一緒に住んでいる、と言っていましたので、
あの時に感じた切なさは、私の中で拭い去られたのでした。

『チョイ住み 拝見』の記事はこちらです。
http://mikaidou789.blog.fc2.com/blog-entry-901.html

一部抜粋します。


「うれしーい。久しぶり。
なんだろ、この感覚。
帰って来て家にご飯があるっていう。感じ。

久しぶり過ぎてすごいなんか、興奮しちゃった。」

「一人暮らしなんで。
自分でご飯作ってないと食べらんないじゃないですか。」

「いつも(の食事)は・・・弁当」




ふと、若くで母親を亡くすということは、こういうことなんだと思った。

たとえそれがお正月やお盆の時だけであっても、家に帰れば迎えてくれるはずの家族と手作りのご飯。

舞ちゃんにも、真央ちゃんにも、もうそれが無いのだと思うと、涙が出た。




時間は、人を癒すのだとつくづく思います。

『2人で助け合って』と真央さんも言っていました。
このアイススケートショーが、ずっと続いて行くと良いな。

いつか真央さんがプロデュースしたショーの出演者が増えても。
原点は、きっと『持ってる2人』。

お母様が、守っていらっしゃるんですね、きっと。


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2018
05.08

眺めのいい部屋、買います

Category: 映画の話
映画.comより

『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』

アメリカのロングセラー小説にほれ込んだモーガン・フリーマンとダイアン・キートンが、夫婦役で初共演を果たしたドラマ。ニューヨーク・ブルックリンのアパートメントの最上階に新婚以来暮らしている画家のアレックスと妻のルース。眺めも日当たりも良く、最高の物件なのだが、エレベーターがないため、アレックスも年齢的に5階までの道のりがきつくなってきた。そんな夫を気遣い、この部屋を売ることを決断したルース。妻の考えに承諾したものの、本当は家を売りたくないアレックス。結局、部屋は売りに出すこととなり、内覧希望者も殺到するが、内覧日の前日に愛犬ドロシーが急病にかかり、さらに近所でテロ騒動が勃発。2人は予測不可能なとんでもない週末を迎えることとなる。監督は「リチャード三世」のリチャード・ロンクレイン。




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モーガン・フリーマンとダイアン・キートン。
2人のカッコいい歳の重ね方が表情に、佇まいに溢れる一作。

シンシア・ニクソンはSATC のみならず、子役の時から色々な映画に出演していましたが、エミリー・ディキンソン役では主役を務めたベテラン女優、
この映画では主役2人の老夫婦の姪として、ピリッと効いた黒コショウ。
ニューヨークで生きる女性をカリカリと、ユーモラスに、演じています。

最近、日本家屋の落ち着く庭付きの、しかも古い家に住んでみたくて。
でもマンションなら眺めの良い部屋、エレベーター付き高層階に住みたいと思い始めていたところでした。

小さなマンションを修理して1年ちょっと前に引っ越したばかりなのに。

ストレス解消に引っ越していたら、もちろん大変なことになりますので、妄想だけ。
それで、この映画を興味深く観たわけなんですね。

私は引っ越しが好きで、若い頃から割と安易に住処を転々として来た方だと思います。
引っ越し貧乏ってやつですね。
転勤もありましたが、何故か社宅が1番好きでした。

映画を見ながら、住むところについてもう一度考えてしまいました。

『想い出のあるところ』

私が今更古い家に住みたいと思うに至ったのは、
子どもの頃に住んだ家に帰りたいと思っているからではないかと。

デコボコした柱によじ登ろうとした板の間。
足踏みミシンが置いてあり、読む本がたくさん散らばっていた陽当たりの良い二階の縁側。
夏は蚊帳。冬は炬燵。

子どもの足でも随分遠出して遊びに出かけたものでした。

40年住み続けた夫婦の想い出の部屋に、不自由ながらも住める間は住もうと決めて、
愛犬の病気、テロかと思われた事件、そして不動産の売買という三つ巴のから騒ぎは幕を閉じます。

明日のことはわからない。
でも、とりあえず、今は。

何度も見たくなる、なんとも今の気持ちにぴったりの映画でした。





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2018
04.25

宇宙を探索しているらしい

Category: TV番組
美しい舞さん真央さん姉妹の写真に悩殺されております。

服は肩で着る、靴はふくらはぎで履くのね。
なーんてことを思いつつ、インスタ見て本当に『ひゃぁ』と声にでてしまいました。

が、今回は『宇宙でお茶の間コメディー』のドラマの話なんです。

http://tv.foxjapan.com/fse/program/index/prgm_id/21317
FOXスポーツ&エンターテイメントより

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エミー賞受賞歴を誇るエグゼクティブプロデューサー&クリエイター、あの「テッド」の監督セス・マクファーレンが手がける宇宙探査艦「オーヴィル」の乗組員たちの日常を描くSFコメディ


宇宙連合に所属するエド・マーサーは幼い頃から宇宙探査艦の艦長になることを夢見て仕事に明け暮れていた。1年前に妻に浮気され離婚の痛手から立ち直れず酒浸りの日々を送るエドだったが、1年が過ぎたある日、願ってもない幸運に恵まれ、ついに夢の艦長ポストを与えられる。親友のゴードンを操舵手に迎え、初任務の航海が始まった。だが空席の副長ポストに思わぬ人物が配属されるのだった・・・、

スタートレックのパロディ?!と騒がれている本作。SF好きにはもちろん、SFが苦手という視聴者でも十分楽しめる仕上がりとなっている。



一見してレトロな雰囲気の宇宙ものなんですが、最初に観た時はなんじゃこれ?
だったんです。

スタトレファンが作ったパロディ‥‥ねえ。

離婚した夫婦が艦長と副艦長として乗り込む密室、宇宙船。
色々な星から来た乗組員。
様々な特徴、特技を持ち、頼りになるようなならないような仲間。

艦長は1番のほほんとしているようで、未来人と艦内Hに及んだり、元妻とのビミョーな距離感に浮つく男。
大のスタトレファンだというセス・マクファーレンが製作総指揮・監督・脚本・主演を務めるそうなんですが、まあ、ふざけ加減が絶妙です。

お茶の間コメディーを宇宙に移した感じですので、安心して楽しめて、ツッコミ入れながら鼻をフンッとならせます。

で、話も意外に面白いんですね。
基本お茶の間ですから、感情移入がしやすいのでしょうか?
夫婦の問題、アイデンティティ、友情、子育て、性的マイノリティー(❓)などなど、どこにいたって地球人も異星人も変わらない感じで。
宇宙空間の危険を物ともせず、乗組員達の日常も、言葉遣いさえ、力が抜けてるんです。

宇宙空間で起こる事件はそれなりに面白い上に、お約束の下ネタ、ジョークに満ちてますので、鼻で笑ってグッスリ寝るにはピッタリです。

まだ5話しか観てませんので、今後『つまんね〜』と追記で書く可能性もあり❓

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2018
03.25

ありました!

Category: TV番組
サワコの朝、真央さん綺麗でしたね💕

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あっけらかんと、笑顔で答えられる時が来たことに、なんだかホッとしてとても嬉しかったんです


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ワールドでの演技について、ネイサンがどのインタビューで本当にこう言ったのか、ソースはまだ探せていませんが、
ジャッキー・ウォンのツイートによれば、とても素敵なことを言ってくれています。

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コメ欄もとても興味深いです。

今回のワールドでも靴の問題が色々な選手にあったようですが、
昨季のワールドのネイサンの靴の話を拙ブログにもそういや書いてました。

靴が馴染んでいなかったことが演技に及ぼす影響、というより、4回転が選手の脚に、靴にいかに負荷をかけるかがよくわかる記事でした。


『ネイサンのsleeping beauty』
http://mikaidou789.blog.fc2.com/blog-entry-1129.html

Icenetworkのフィリップ・ハーシュの記事に書いてあったことを適当なコンニャクで申し訳ないのですが、こんな感じで訳して紹介してました。

スケーターにとってのスケート靴についてや、ネイサン君がこの世選以前、全米の時から靴が壊れつつあったこと、今回については新しい靴は馴染んでいなかったので古い靴(それさえ履いて3週間半しかたっていなかった)を修理し、しかもフリーの6分間練習の時に更に右の靴の外側が破れそうになったのでラファエルコーチが応急処置したことなども書かれているのですが、何しろ驚いたのはネイサンは1~2か月に1度はスケート靴を変えなくてはならないために、常に新しい靴とそれ以前の靴の両方を準備して試合に臨んでいたことなんです。
どんな選手もいざという時のためにスケート靴の予備は持っていくのかもしれませんが、そんなに消耗が早いと、靴が馴染み始める時にはもうダメになっている、ということになりませんでしょうか。
早い、早すぎる!



ネイサン・チェンの幼い日の『眠れる森の美女』。
彼の美しい身体がしなる、彼本来の演技を見たいです。
あ、エキシがありますね💕

ワールドチャンピオン。
ネイサン、おめでとう!


そして銀メダリスト、ショーマの涙。
苦しい調整、日程だったと思います。
でも滑りきった。
彼の流した涙が、私には悔し涙には決して見えず、
湧き上がる感情、感動にも似た何かが溢れ出たように見えました。

無理したであろう身体をケアして、これ以上酷使はさせないように〜(T-T)
周囲がそこを守らないといけないところなんでしょうけれど。

友野君、フリー3位‼️
ワールド5位は、自信になったことでしょう。

ボーヤンの点数に納得はいきませんが、来季こそ!と思います。
ボヤン仕様に、リンク広げて頂きたい。


真央さんの話から着地が全然違いますが、
何はともあれ、もうすぐ春です!





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2018
03.12

徹子ソリに乗る

Category: TV番組
笑えて、時に泣けた『徹子の部屋 最強 夢トーク』

ほぼ即興での『徹子の部屋テーマソングで滑る』。
真央さん舞さん姉妹の息はピッタリ!で驚きました。

さすがに美しかったです。

徹子さんが自由過ぎて笑いが止まりませんでした(°▽°)

『ショーマとメダルお揃い』

ですよねー💕💕💕

それにしても、リンクで一緒に真央さん達と練習していたスケーターさん達に興味シンシンです。

まっちーインしないかなあ?

こづこづまた完コピしてくれないかなあ?

そうするとチケット代高騰しちゃうかなあ?

妄想膨らむ、楽しいひと時でした❤️



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2018
03.07

探偵に何を求める

Category: 映画の話

Mr.ホームズ 名探偵最後の事件 (2015)

「ロード・オブ・ザ・リング」「X-MEN」シリーズのイアン・マッケランが、引退した老齢の名探偵シャーロック・ホームズに扮し、自身を引退に追い込んだ未解決事件と再び対峙する様を描いたミステリー作品。ある男性から不可解な行動を取る妻の素行調査を依頼されたホームズだったが、その謎解きはホームズの人生最大の失態となり、探偵稼業を引退することとなった。あれから30年、93歳となったホームズは、30年前の未解決事件に決着をつけるため、ロジャー少年を助手に迎え、最後の推理を始める。現役から退き、93歳となった年老いたホームズをマッケランが演じ、アカデミー賞ノミネート女優ローラ・リニー、真田広之らが脇を固める。監督は「ドリームガールズ」などを手がけたビル・コンドン。



映画. comより

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観たかった映画。

悲哀に満ちた、とても良い映画だったと思う。
俳優陣も演出も、抑えた感じが悪くなかった。

それにしても。

依頼者達は、ホームズに『事件解決』より『救い』を求めていたのだろうか。

ホームズは神様でもなければ、本当はヒーローでさえないかも知れぬのに。


この映画の原作者も映画の製作者も、『シャーロック・ホームズ』の最期に、彼自身の贖いを表したかったのだろうか。

BBC『Sherlock』を始めさまざまなシャーロック像が描かれる。

まるで塗り絵のように。
シャーロックの下絵に、其々好きな色を。

シャーロックのドラマといえば、必ずと言って良い程加えられる色は
『人間性・人間味』。
それをいかに作るかに終始した。

ジェレミー・ブレット版は原作に忠実だと言われるが、
好みは人それぞれ。

ヒーローに何を求めるか、
それだって、実に人其々だと思う。

この映画に関しては、
救えなかった依頼者やワトソン、マイクロフトの墓標代わりの石に囲まれ、
ホームズは神に赦しを請うように空に向かっている。

天才ホームズは最期の日々を少年とその母と暮らすことで
初めて人間として過去の事件に向き合い、
依頼人(この役が真田広之‼️)が求めていたであろう救いに報いる。

私が思い描いたホームズの最期とは似て非なる姿。
でも映画としては胸うたれる。

ファンはシャーロックに何を求めるのだろう。
ドイルが残した余白を、何で埋めようとしているのだろう。

なーんてことを考えるような、余韻を残した『ホームズの最期』だった。

さて、これは例えだけれど。
ホームズのファンが。
ほかの探偵を批判したからといって、
ホームズ自身に『貴方のオタを諌めよ』などと言うだろうか?


『貴方がファンを戒めるべき』だなんて。
いくらなんでも‥‥。







Comment:2
2018
02.23

『応援しましょう』

Category: TV番組
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Comment:2
2018
02.08

結局わかりませんでした(゚∀゚)

Category: 映画の話
このくらい遅れて感想書けば、わからんちんが書いた無教養なブログということで、許して頂けるかと‥。

えっ?

何の話かって?
私、寒いの苦手なので‥ぬくぬくと暖かい部屋で、
先日CS放送された『シン・ゴジラ』を観たのです。
やっと。

こ、これは頭のしっかりした方しか理解できないのではっ!?
いえ、もう、私、運動音痴というか、何でも音痴というか、
なんだかよくわからなかったんです。


日本語字幕だらけで
状況説明入り(足りないの、あれでも足りないの!)で
ゴジラの解析データ入り(ゴジラの体のつくり設定とかのネタバレ込み)で
1から10まで説明して頂かなきゃ、
私にはわからないんです〜〜😭

ゴジラ。
以前の男と比べてしまう、これはいけないことでしょうか?
私の中に住んでいるミニラとかガメラとかモスラの踊りとか。
私が知っていた怪獣特撮には、いつも子ども達の憧れがあった気がします。

笑いながら突っ込まずにはいられない愛すべき『不完全さ』も。

製作側にそういう気がなくても、
何となく観ている方が『おおっ!』となって
『きゃー!』となって、
『ナンジャコリャ?』
そして笑いも🤣‥という。

そう考えると、ちゃんと全てが揃ってはいるかも?


ここで私が思うユーモアがあるかと言えば、せいぜい『君が落ち着け→ペットボトル』とか
あと、パターソンさとみの色っぽいくちびるでしょうか?

CSで放送されていた昔のSF映画(ユル・ブリンナーが荒野の七人でターミネーターな『ウエストワールド』とかゴダールの徹底したSF特撮抜きで描く近未来都市『アルファヴィル』とか、岡本喜八監督、倉本聰脚本のこれもSF!『ブルークリスマス』とか)と、バッチ君悪者になるのスタートレックを観た後でしたので、殆ど特撮無しで行くSFと、bravo!CGなSFの両方を堪能はしていたのです。


今怪獣出てきたら、こんな風な若造(ごめんね長谷川さん)中心みたいに政府動くの?とか、こんな非常時でも出世考えてんの?とか。
リアルだからこそ微妙にズレていく感じが半端ありませんでした。

1番楽しかったのは、やはり爆弾積んだ在来線が並んでゴジラに総攻撃で突っ込んで行ったり、あと並んだクレーン車も最高。
もう殆ど忘れましたがちょっとだけ鉄が入ったことのある身ですので、これは楽しかったです。
ピカーっと光る光線で東京を破壊する怖ろしげなゴジラ。
どんなに『シュワっと』違う光線を放つウルトラが来てくれたら、と思ったことでしょう。
ウルトラ光線とゴジラの背中一面光線があれば、五ヱ門の斬鉄剣もかくやの切れ味で日本どころか地球が3分で消滅するかもしれませんが。
左斜め後ろから、ちょっとアップになると、首の太い哀愁漂う感じが『あ、ゴジラ』。
昔の男、シンじゃない方のゴジラを思い起こさせるのです。



パターソンさん程の人があれだけ早口のナチュラル日本語喋れるのに敬語が苦手って、そこ最大限に変とか。
でも『蒲田くん』と呼ばれるらしい第2形態ゴジラには、あのゴリオも度肝を抜かれておりました。

『ガンダム』とか『エヴァさん』がわからない時点でアウトだったんですね。

というわけで、アニメ版も何となく自虐的に楽しみです。

わからない!と思いつつわからなさが楽しい。

怪獣映画って、深淵です。



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2018
01.30

こづこづがお送りする 映画紹介

Category: TV番組
パソコンが壊れたまま、携帯とタブレット生活のため、
写真や動画張り付けも時間がかかるのですが。
こ、これだけは‼︎

『Movie plus 特集 フィギュアスケート×映画音楽』

真央さん『オズの魔法使』
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きゃなちゃん『マスク・オブ・ゾロ』
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鈴木さん『ウエスト・サイド物語』
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織田さん『ラストサムライ』
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ヤグディンさま『仮面の男』
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というラインナップで、私、こづこづがお送り致しますです。

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なお、2月5日(月曜)23:00〜
『この映画が観たい#53 小塚崇彦のオールタイム・ベスト』もお楽しみに!
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2018
01.20

タイプライター

Category: 映画の話
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『大統領の陰謀』

ロバート・レッドフォードとダスティン・ホフマンが若きジャーナリストに扮し、あの『ウォーターゲート事件』の真相に迫ったノンフィクションを映画化したものだ。

1972年、時のアメリカ大統領ニクソンの再選委員会を中心に巨額の資金が動き、再選確実と言われながらも相手候補の事務所に盗聴器を仕掛けようとした一連の事件。

映画を見ながら、記憶が立ち上ってきた。
学生の頃、常盤新平さんが好きだったので彼の翻訳した本も手に入る限りは読んでいた。
この映画の原作もそうだった。
原作はもっと詳細で思わせぶりというか、どちらにしても事件の複雑さに挫けそうになった程難しかったと思う。

映画は初めて観た。多分。
ウォーターゲート事件が、というより、2人のワシントン・ポストの記者が、命がけでコツコツと記事の裏を取っていく過程にフォーカスしたのが良かった。
華やかな俳優達を使いながら、無駄な演出がない。
言葉での説明も極力抑えたクールさ。

今ならポスト社の記事が巻き起こした政界や世間の反応を過剰に映すところではないか。

この映画はそれをしない。

映像で見せて説明をしない。
最後でさえ、彼らの闘いに終わりがないかのような社内のシーンに、
関係者への判決が文字で知らされるくらいだ。

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レッドフォード演じるウッドワードは記者としては新米。
『ディープスロート』(今世紀になって名前が公表された)という情報源と緊迫感のあるやり取りを重ねながら、取材していく。
彼の記者としての未熟さはタイプライターの打ち方を見てもわかるようになっている。
映画の後半、随分速度は上がっているのだが、昔の英文タイプライターのキーの重さは今のキーボードとは全く違うものだ。
両の人差し指だけで打つ彼の指はきっと関節まで痛むほどキーを叩き続けただろう。

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上に見えるタイプライターはそんなに古いタイプではなさそうです。


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レッドフォードもホフマンも、抑えた演技に抑えきれない情熱が感じられて素晴らしい。

ホフマン演じるバーンスタインは16の時からポストで働く叩き上げだ。
自己流かもしれないが、ほぼブラインドタッチで打つ原稿は中身も練れている。

あの当時の英文タイプは、ミスタッチをしないためには余程熟練しなければ完璧に打つのは無理。
何というか、修正は結局紙の上だったわけで、打ちながら推敲して書き直しするなら始めからやり直しだ。

どんだけ昔❓と言われそうだが私も最初のキーボードは英文タイプ。
すんげー苦手で、ワープロ(古)、PCと、キーボードが軽くなるたび嬉しかった。

ポスト社のオフィス中に流れるタイプライターの重い音は、ジャーナリズムがまだ生きていた証しのようだ。

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この広いオフィスを、柱を境にして前後左右に動く記者達をカメラが長回しで追う。

遠くから編集のお偉方から呼ばれる時の緊張感。

当時ポスト社は大きな新聞社ではなく、ウォーターゲート事件を調べるには大きなリスクが伴った。
社内には『表現の自由』と『ジャーナリズム』を信じる気概が残っていた。

ところで、バーンスタインの部屋がカッコいい。

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こちらは白黒だがウッドワードの小さなアパートメント。
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バーンスタインの『男前インテリア』は今でも充分通用するのでは。

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壁面のざっくりした収納やパネル、照明などなど、しばし一時停止したまま眺めてしまうほど。

一見地味なようで、生地と仕立ての良いスーツのような映画。




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2018
01.20

恋をしたからさびしいのか、さびしいから恋をするのか

Category: 映画の話
テレビで映画を観たからって、個人の感想を公に書くのも本当に偉そうで、
日記のつもりとはいえ、なんだか今回は特に恥ずかしい、のは何故だろう。

どうやらこの映画は、私の忘れてしまった『恥ずかしさ』をつついてしまったようで。


大林監督の所謂『尾道3部作』がCS放送されて録画したものの、やはり最後まで避けていた『さびしんぼう』。
インフルで寝ていて暇だったので、ようやく観た。


どうしたことだろう。
大泣きした。

同時に自分の息子を尾美としのりに置き換えてみると、
気持ち悪かった。

確かに母親と息子の関係は、ある意味密接な部分があるかもしれないが、
少なくともゴリオは私の好みではないし、彼だって私なんぞ恥ずかしいったらありゃしない母親に違いないのだ。



公開当時、私の『大林作品』へのアレルギーは相当なもので、主役2人も好きになれなかった。
『転校生』も『時かけ』も、テレビでうっかり見たことはあるものの、こんなに熱心に観たのは今になって、なのだ。

『さびしんぼう』は大林監督のオリジナルだそうで、
先の尾道二作品とは異質な映画だったのではないか。

何故今まで見るのも嫌だったのだろう?

それは私のハルキに対する気持ちに少し似ているからかもしれない。

村上春樹をお好きな方は多いと思うが、私だって初期の作品は嫌いじゃなかった。

ただ『ノルウェイの森』を読んだ時、個人的にどうしても『要するに書きたかったのはそこ❓』という嫌悪を抱いて以来、男性のロマンティシズムには一線引くようになった。
それまでも、そこからも結局テーマはそれなんじゃ?みたいな。

あの頃、渡辺淳一にさえ全くそれを感じなかったのに、とても不思議だ。

作り手のいじいじした発情期的なものを見せられるのが嫌だったり。
なのに格調高い感じ、でも大人になりきれない未熟さ、がきっと性に合わないのだろう。

ああ、それなのにハルキ大好きで、小説の感じも似ている新海はOKとか、わけがわかりませんが。

何しろ『さびしんぼう』の音楽、富田靖子の衣装、監督自身を投影した主人公、その全てがダメだった。

それが。
年月が経つと、映画の仕掛けや細かいことに気は回るものの、嫌だったところは気にならなくなった。

作り手の純度の高いストレートな気持ちに、素直に共感する。
だめだ、恥ずかしい。

話の内容や主人公の人を想う気持ちは、実はどうでもよくて。


小林稔侍が息子と一緒にお風呂に入って言う言葉に、妙に涙腺を刺激された。
小林稔侍と尾美としのりがめちゃくちゃ良い。

フェリーで海を渡って通学する彼女の家庭の事情。
夕暮れに船着場に立つ切なさ。

歩いたり走ったりして逢いに行くしかなかった。
船を待つ帰りの夜にも、時間つぶしの携帯がなかった頃。

自分の気持ちと否が応でも付き合わなくては、他には何もなかった時間。

懐かしいのは風景だけではない。
あの頃無駄に長くて、無駄に使うしかなかった時間。

その辺に、今だから貴重だと思えるものを見たのかもしれない。


ああ、恥ずかしい。



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2018
01.17

『かはたれどきの 薄らあかりと』

Category: 映画の話
お正月、あの映画『君の名は。』が地上波で放送された。


以下、個人の勝手な感想なので、
「勝手な思い込みやなあ」とでも呆れていただきたい。



本当なら私のような流行り物には懲りているおばさんがこれを観ようとするはずもなく、ゴリオのために録画していたのだ。

勿論若い人が観るものだと思っていたので小説版も読んでおらず、ゴリオのお小遣いでは『映画を2回しか』観られなかったという不平にも、『贅沢な!』とスルーしていた。

年末年始、CSでは大林宣彦監督作品が特集されていて、『HOUSE 』や『転校生』、『時をかける少女』を見たばかりだった。

大林監督作品同様、映画『イルマーレ』にも、萩尾望都の『みずうみ』にも、共通点を感じるSFではありながら、まさか泣いたことなんてない。


若くして大切な人を失う、このテーマは繰り返し使われる。

地震や災害は多くの年端もいかない子どもからお年寄りの身にも『喪失』を現実にしてきた。
戦後に生まれた私たちだが「大切なもの」がある日突然失われる、そこから完全に逃がれられてはいない。

みつはの住む町が彗星に破壊されたように、一度失ってしまったものがあるからこそ生まれる「取り戻したい」という渇望。
子どもならわけがわからず、大人なら諦めようともするだろう。
でもそうできないのが瀧の若さ。

だから彼らが主人公なのだ。と思う。

みつはと彼女が住む町を救いたいのは、観ている私たちも同じ。
瀧は言ってみれば誰でも良い、観るものが自分を投影する鏡。


『君の名は。』は、1回観たからといって全てがわかる映画ではなく、勿論それは一瞬の映像の中に多くの情報が入れ込んであることもだが、感情の振り幅や奥行きの深さを味わうには何度も観るべき映画だった。

監督本人がテレビ放送に先立って言ったように、映画の冒頭数分間に、作り手の思いの殆ど全てが凝縮されている。
冒頭の細切れのカットに、失った人や戻っては来ないものを取り戻せたら‥という切なる願いが込められている。

私がこの映画に泣かされたのは、紛れもなくこの映画がある種のTime Machineであり、映像を通して経験したことのない現象、行ったこともない場所、若さというそれそのものに、文字通りぶっ飛ばされたからなのだと思う。

エンターテイメントとしてあの映像を活かし切ったプロデューサーの川村元気にしてやられたことも間違いない。
川村元気は小説も勿論のこと何しろツボを押さえる『術』を知っている、実に嫌なタイプ😁

早速小説の『新海誠』にも会うことにした。
『秒速五センチメートル』の繊細さには映画を観ていなくても、やられた。


『小説 君の名は。』を映画製作中から書き上げてしまった理由を、新海誠はこう書いている。

この物語は『アニメーション映画という形がいちばん相応しいと思っていた』と前置きした上で。

『個人の能力をはるかに超えた場所に、映画はあると思う。
それでも、僕は最後には小説版を書いた。
書きたいといつからか気持ちが変わった。
その理由は、どこかに瀧や三葉のような少年少女がいるような気がしたからだ。
この物語はもちろんファンタジーだけれど、でもどこかに、彼らと似たような経験、似たような想いを抱える人がいると思うのだ。大切な人や場所を失い、それでも もがくのだと心に決めた人。未だ出逢えぬなにかに、いつか絶対に出逢うはずだと信じて手を伸ばし続けている人。そしてそういう想いは映画の華やかさとは別の切実さで語られる必要があると感じているから、僕はこの本を書いたのだと思う。』



メディアが良くも悪くもこれだけ影響力を持つ時代に、意外にも変わらない柔らかな何かを持ってクリエーターをしている人がいるんだなと驚いたと言えば甘いだろうか?
被災した方々が生きる今にも、問いかけるような物語。
だからこそこれまでの新海作品とは違って、きちんとハッピーエンドが見える結末で良かった。

この本に関しては、映画を観てから読むと尚良いと思う。
文字を通して頭の中に映像と音楽が一緒に流れる。
そこに小説版のナレーションを自分で入れ、もう一度言葉として彼らの気持ちを追うことができるから。



新海作品の主人公たちが実際には肝心なところで携帯で手軽に連絡を取り合っておらず、(時空がねじれてますんで無理な話)新海自身、映画製作と同時進行で小説化を進めていたことを考えても、作り手は『携帯後の世界』だけに向けて作品を作っていたわけではないことが伺える。

私は『SNS以降の世界』では、純粋なjuvenile小説は成り立たないだろうと思っていた。
これからはそれぞれの嗜好に合わせ、世代よりも嗜好によって、よりculture の方向性は別れていくのではないかと思っていた。
現代のように、これまでの作品が、特に映像作品がいつでも観ることのできるものになってからは。

それでもひとつだけ、岡田麿里の『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない』を考えるとあれはやはり『juvenile animation』であり小説だとは思ったが。

大人になってしまってからでは入り込めない質の高い作品世界は、やはり今でもあった。

人生のどの時点で何(どんな作品)に出逢うかによってその人の人生の選択肢さえ変わってしまうように思える。
私が中学生の頃にハマった映画と、幼い頃初めて見た映画をあの当時、同時に観ることは不可能。
人生のどの時点でその作品に出逢うかは、選べなかった。

今は違う。
観たいと思えばどんな映像も映画も、子どもでも観ることが可能だ。
同世代とでさえ同じ文化を体験していないこともある。

それでも。
ジュブナイルでありながら、全世代に訴えかける映像と、叙情性。
映画の中で前面に出過ぎない音楽。
小説では繊細な気持ちに更に涙させる。
こんな才能があるのかと脱帽。
RADWIMPSと新海映画を居酒屋から電話一本で繋げた川村元気にも。

小説版の後書きに新海自らが書いているように、『映画と小説は別物』。
映画で描き切れなかった物足りなさを小説で補完している部分があったと。
成る程と思った。


萩原朔太郎の詩、『空いろの花』には、
「かはたれどきの薄らあかり」のひと時に、恋する男子の物想いに耽る様子が描かれている。

男性の方が、よほどロマンティスト、な気がする。


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2018
01.16

出される料理は何でも美味しい気分で

Category: TV番組
さて、寒波寒波で職場の寒さと闘っている間にあっという間に1月も後半に入ってしまった。

我が家のゴリラ‥‥いえ、ゴリオは結局家から出て行く予定をガッツリ斜め下方に修正し、全く縁もゆかりもない大学のとある学科に『家から』通うことになった。

彼には自分の専門分野が既にあり、それで食べていけるはずだった。
アホとしか思えないが、彼がいずれ自分の好きな分野にまたもや舵を切るのは目に見えている。

職場の最年少女子にこの話をすると、

『あ、いますよ!そういう馬鹿がっ!』


まあそんな感じでお正月はふて寝的にテレビ三昧だった。

あれこれ見過ぎて感想も書けないが、お馴染みのヤツだけ書いておこう。

ネタバレしてるよー、という部分もありますが、
多分誰も読まないと思うので、書きたいように書いております。



まずはCSで観た『転校生』、『時をかける少女』、『HOUSE 』。

レトロ感がツボで、あの風景をSFやホラーの舞台に持ってきたところは今なら『これもあり』と思える。
特に『転校生』は素晴らしかった。
主役2人の心の機微、葛藤、思春期ならではの伸びやかさと繊細さ脆さ。
何しろ尾美と小林の演技がいい。
山中恒の原作を実に上手く映画にしたと今更思う‥‥ようになった。


『Sherlock 4』

これは再放送でやっと観た。

賛否両論あるだろう。

私には何というか別バージョン過ぎて、自分の本棚を探すのももどかしく、そのまま青空文庫で『瀕死の探偵』を読み直して気を取り直した程だった。

いやもう、『瀕死の探偵』の短編のスカッと鮮やかなことよ。

『東の風』に関しては、シーズン3にも散々キーワードのように使われていたが、
なぜあれを結局『ホームズ一家物語』にしたのかが謎。

成功しすぎて、家族ぐるみで製作に関わりすぎたのか?
殆ど全能と思われた『ユーラス』が幼児のように家族の愛を欲していただけで、
あそこまでのことをやったのか?
だとしたら家族があの後シェリンフォードに集う場面でさえ、彼女に『再プログラム』された皆さんに見えてしまったのは、私があのストーリーを面白いとは思うものの、全く好まなかったせいなのだろうか。

人間らしいシャーロックを解き放ちたいならば、私はロシア版の方が圧倒的に好きだ。


『コナン・ドイルの事件簿 シャーロック・ホームズ誕生秘史』

これは以前観た時も面白いと思った。
ドイルが学生時代や開業後もベル教授(ホームズのモデル)と一緒に事件を解決していく。
ドイルが生きた当時の世相が巧みに織り込まれ、虚実取り混ぜたその混ぜ加減がいい。
ただし暗いんです。救いは大好きな俳優、イアン・リチャードソン。


ロシア版の新『名探偵シャーロック・ホームズ』

録画したものを観ているが、何度観てもどの回を観ても素晴らしい。
レオンカヴァッロ作詞・作曲のイタリア・オペラ「道化師」がアイリーンとのゴタゴタ事件の間に流れる。
あの高橋大輔氏も使った第二幕『道化師』と同じ部分が新ロシア版では、ホームズの悲恋のバックに使われる。
実に斬新でエモーショナル、重厚なのにあのホームズものにぴったりハマった音楽の使い方に痺れた。
要するに、アイリーンを巡るモリアーティとの三角関係を音楽で表現したのかと。
特に後半、本当のホームズとワトソンはこうでしたよ、あの話もこんな感じの話をあんな風に書いたんですよ的な現実と、ワトソン博士が書いたホームズ像が近づいていき、遂に女王陛下とバスカヴィルの犬が現れるラストは秀悦。


新しい版クリスティーの『検察側の証人』

SATCでサマンサ役をしていたキム・キャトラルがいい感じにハマって、悪役の2人がまた魅力的だった。
(ディートリッヒの映画は別格でしたけど)
ただ、主人公の弁護士の最後の最後はいかがなものかと。

もう一つ、BBCの『そして誰もいなくなった』。
これも‥何だかなあ。

ホラーとかサイコパスが苦手なんだから仕方ないが、何故原作には全くそれを感じないのだろう。
演出がそっち風味でなければ、あの『トミーとタペンス』みたいになってしまうのだろうか?
それも困る。



映画『オリエント急行殺人事件』

景色とペネロペ・クルスは良かった。
あとはびっくりする程別世界のポワロ。
ポワロがポワロである『らしさ』を全部取り除いたらこうなりました、という感じ。


というわけで、『君の名は。』は次回に。




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2017
12.30

みんなあの笑顔にやられる(真面目な変態に)

Category: TV番組
我が家には未だに地上波大好きなオットがいるので、一応録画しても、できればつべで見たいウジ製番組でさえ、否が応でもチャンネルを合わせられてしまいます。

んでもまあ、今日の女子アスリートのレジェンド『はじめまして』は、良かったですね。

真央さんを見かけても、お食事中にお声掛けするのは絶対やめようと思いました。
ま、そんな奇跡が起きたら、その場で泣崩れるのがオチですけどね。

真央さん、本当に食べることが好きで、大切にしてますよね。
食べもの絡みでは、逸話だらけの真央さんです🤣

競技人生で1番悔しかったことを聞かれて、
しばらく考える時間を貰ったあとの答えには、
本当に複雑な、泣きたい気持ちになりました。

彼女の答えは、ソチのショートではなく、
バンクの『2位』でした。
(フリーのジャンプで)失敗した事が悔しかったとは言いましたが、
ショートでジャッジが意思表示した通り、
例えパーフェクトに滑っても勝てない試合でした。




『自分では「できた!」と思っても認めて貰えないこともありましたけど。
‥そんなにはありませんでしたけど‥。』

言葉を選びながら、そんなことも語ってくれました。

自分の子どもが男の子でも女の子でも、スケートはさせたい。
引退後も生活の七割がスケート。

『来年から新しいショーを』と
やはり言っていましたね。

もう、嬉し泣き😭



いかにも真央さんらしくて、
いつも一貫していて。

他のレジェンド達の誰より外見は天使ですが、
やはり中身は兄貴でした(°▽°)

続いてテレ東の真央さん。

何て可愛い❤️
そして凛々しい!

やはりド天然なんですわね( ^ω^ )

どんな大食いでも、話の中身がバンジージャンプでも、
品があるのは何故?

この番組でもやはりしっかり言いました。

『新しいショーをやる』

有言実行の浅田真央です。

貯金!

来年からーのショーに向けて、

来年の目標!

健康と、貯金ですわ!





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2017
12.23

クリスティ三昧

Category: TV番組
ミステリチャンネルではクリスティ三昧。

一日中、とはいきませんが、たっぷり楽しませて頂いております。 続きを読む
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2017
12.06

アナザーな話

Category: TV番組
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2017
11.09

ロビンソン夫人のファースト・ネーム

Category: 映画の話
今話題のダスティン・ホフマン。

若き日の映画『卒業』の曲の数々は、サントラとは別に、ベストアルバムでも本当によく聴いた。
長い年月聴いてきたという方も多いだろう。

『卒業』を久しぶりにテレビで観ると、
もう若い2人に感情移入することも、
今後の2人の行く末を憂う気にもならない。

ロビンソン夫人の砂漠のような心象ばかりが我が事のようにグッとくる。

年齢的に近いものはあれど、美貌、スタイル、色香など、
何の共通点もありゃしませんが。

大学生の娘がいながらも。
あの美しい脚。
崩れ始める寸前で留まっているボディライン。
かと言って今時マダムのような鍛えた身体ではない。


初めてベンジャミンを誘った時の手慣れた様子。
物憂げで投げやりな家庭での姿。
彼が自分の娘に心奪われたと知ったのちの豹変。

自分の娘にベンジャミンをという思惑は元々双方の親同士にあった筈だ。

それでもロビンソン夫人は彼を誘う。

何という心の荒廃。
アルコールに溺れ、夫とは寝室も別。
その夫は芸術を学んだ夫人とは対照的に、
下らないテレビを見ながらゲラゲラ笑う男。

彼女にはファーストネームが無い。

Mrs. Robinsonが、彼女のステイタスであり、存在価値。

美しく洗練されたが故に
自分が舞台から降りる時機を逸した女。

ベンジャミンがエレインに惹かれたのは、
彼女の無垢の涙を見た時だった。

場末のバーの、ストリッパーの前で涙を流す彼女は、
ベンジャミンの心の空洞を埋めるに充分な愛しいもの。

『どっちみちあなたは負けに気付くんだ。』
こうとって良い歌詞が
『負け』というより
『彼女が失ったもの』として響く。

歌詞の符号が奇跡のように思える。

『ジョー・ディマジオはどこに行っちまったんだ?』

どんな栄光も過去になっていく。

Mrs. Robinsonが失った若さと純粋さ。

あの時エレインを身籠りさえしなければ、人生は違っていたかもしれないのに。


ラストのバスの中。
若い2人の表情には色んな捉え方があって良いと思う。

あのバスに乗った時から、彼らからは若さが失われていくように私には見える。
でもまだ何も手にしていない。

手にしていないからこそ持てる幸せ。

少なくとも、彼等の両親程のつまらぬ人生は送らないような気がしたのは、今回が初めてだった。



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2017
11.09

古くて新しい

Category: 映画の話
哥(うた)
篠田三郎 (出演),‎ 岸田森 (出演),‎ 実相寺昭雄 (監督)


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目を覚ますとまだ真っ暗。
遮光カーテンのせいで何時だかわからないのでテレビをつけると、
白黒画面のテレビでは、なんとも奇妙なアングルで男女が組んず解れつしていた。

ナンジャコリャ?

番組内容がちょっとだけでも出てくる最近のテレビはありがたい。
何やら実相寺監督という方の3部作の3作目らしい。

いやいやシュールでっせ。

見たことのない不思議な世界。
でも、何処かで嗅いだことのある匂いがする。気がする。

監督の名は、最近良く目にする、そう、
ウルトラ関係の監督さんだった。

多分、先日から引っかかっていたセブンの『第4惑星の悪夢』もこの人が監督だった。

人間がロボットに取って変わられた世界の話で、
その映像はとても子供の30分番組では収まりそうもないクオリティで強烈な印象を残した。

明け方に見たこの『哥(うた) 』があまりにも斬新で、
監督のwikiを読んでいるうちに起きる時間になってしまった。

あの『怪獣墓場』、『狙われた街』も。

なーるほど、と思ったが、
私の場合、そのポイントは常にズレまくっている。

『ウルトラ』らしくない巻だなあと思ったらこの監督だったということもあるけれど。

私が見逃さないのは、『第4惑星』の話だ。
ロボットに虐げられているはずの人間達が、
一見普通の団地に住み、皆小ざっぱりとした服装をしている不思議。

ロボットに仕えている人間のお姉さんなど
綺麗にセットされたヘアスタイルに身体にピッタリのワンピースかスーツにヒール。
おまけにでっかい指輪までして、ダン達を逃がそうとするのだ。

弟を助けてくれたから、という理由で助けてくれた彼女達人間。
彼女達の処刑を食い止めようと頑張って来たはずのダンは、
切羽詰まってイキナリ変身。

セブンは建物をいくつかぶち壊した挙句に飛び去り、
いつのまにか宇宙船に仲間のなんとか隊員と乗り込んで地球に帰還。
夢でも見たんじゃ?と休暇をもらうと夕焼け、とかいう話だったと思う。

親切にしてくれたでっかい指輪のお姉さんは、
あれからどうなったんだろう?

セブンが壊した建物には、それまでダンを助けてくれた人間達もいたよね?

夕陽は何にも答えちゃくれない。

ああ、この話、映画にでもすりゃ良かったのに。

ブレードランナーとセブン。

セブンなら、
どんな話になるのだろう?

ウルトラ一家VSロボット。

やはりそこは実相寺監督の映像で。
見てみたかったかな?

ところで、佐野洋子さんの没後に発見された原稿が一昨年本になっていて、
その中に『セブーン』という話がある。

息子さんの幼き日のスケッチは、鮮やかに暖かく、
『ヒーロー』が子どもらにどれほどの力を与えてくれたかを、
考えずにはいられない。


『私の息子はサルだった』佐野洋子/新潮社

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2017
10.26

ダンかヒデキかヒデキかダンか

Category: TV番組
ジェイソンかネイサンかネイサンかジェイソンか?
こう聞かれれば
「どっちも大好き💛」
と笑える私ですが。

「モロボシダンと郷秀樹のどちらが好きですか」と聞かれると、
これが悩んでしまうんですね。
永遠に聞かれないとは思いますけどね。誰からも。

そう、ウルトラセブンと帰ってきた方のウルトラマンの話なんです。

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画像お借りしました



ファミリー劇場が毎週両方を放送してくれるおかげで、以前録画したものをもう一度見てリピ。
更にセブンと帰ってきた人(ジャックだなんて後付けの名前なんてウソクサクテ使えませんわ)を見比べるためにまた繰り返し見るという恐ろしいループに突入してしまっているのです。

ウルトラQとヒーローものの端境期というか、
特にセブンは話の中身がすごすぎて、セブンが戦う時間がどんなに短くても一向にかまわないほどの人間ドラマだったり、秀悦なSFだったりするのであれこれ考えさせられることが多いのです。

これが30分の尺でさえなけりゃ。(2時間サスペンスより絶対いいのができるよっ!)
むしろ変身しないままの方が面白いんじゃ?(だって戦うまでが面白いんだもん!)
まじでこれこのまま映画にできたよね?(ロボットに支配された第四惑星なんて面白くって惜しすぎる!)
毎回毎回ぐるぐる頭の中で揺れる想い。

ダンとアンヌの正面から向かい合って任務について語る時の
「ちかっ!!!!!」という距離感。

ああ、どうなの?
話からしてセブンに惹かれる。

あの郷秀樹のつれないクールな感じ。
昔の私ならイチコロだったわ。

でも、クールと言うより朴訥で。
カッコイイと言うより不器用な。

そんなダンが、私の中のアンヌに海岸を走らせるんです。(いや、アンヌは海辺で砂に埋まってましたっけ。生首みたいに。)

ダンがタンポポならヒデキはバラ。
ダンが焼き鳥ならヒデキはステーキ。

うーーーーーーん。

昔、姑に「あんたは、まるで宇宙人みたいだね」と言われたものでした。

こんなことに頭を悩ませている私は、やはり・・・・。



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画像お借りしました

モダンでオシャレな怪獣。
モノトーンでキメてみました。


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2017
10.21

セブンの独白

Category: TV番組
『地球を守るためなら、何をしてもいいのですか?』

モロボシ・ダンの悲痛な問いに、今も答えは出ていません。


『ウルトラセブン』、『帰ってきたウルトラマン』がCSで放送されているのですが、
見れば見る程面白いんです。

子供の頃、セブンの再放送が怖くて見られなかったのは。
あの四角な顔の、特に口元のフォルムが嫌だったんだなとか。
必殺技、アイ・スラッガーがめちゃ怖かったんだなとか。
色々発見もありますが。

なんといっても衝撃的だったのは
第26話「超兵器R1号」です。

『地球防衛のためなら他の星を滅ぼしてもいいのか❓』という重いテーマで驚きました。

「使わなくても、超兵器があるだけで、平和が守れるんだわ!」と女性科学者が言いますが、
皆で判断したその結果に、一同茫然となるわけです。

モロボシ・ダンの苦悩は宇宙人の視点があったからゆえ。
この視点こそ、ヒーローに必要なものなのではとか、
つい本気で考えてしまう深さです。


『それは…血を吐きながら続ける、悲しいマラソンですよ…』

脚本、すごいです。


一方の帰ってきた方のウルトラマンですが。

郷秀樹ですよ。
ネーミングからしてルックスからして私生活丸出しからして既に面白い!

これだけ揃った宇宙人を見ながら、昆虫がヒーローになった途端にそっちに走ってしまったのは私です。

デートで観る映画が『ドラキュラ』で、これがまた凝っていてじっくり流すのですが、
呼び出しがかかるとガールフレンドを置いて顔色ひとつ変えずにとっとと映画館を後にして任務に就く秀樹。

顔が良くてもこりゃだめだ、と幼心に判断したのも仕方ない事かもしれませんね。
記憶にはありませんが。

私とて、クシャミで飛び出る大魔王や、兄妹知人がやたらと多いオバケばかり観ていたわけじゃないんです。
根性がすごいカエルや、何度ひっくり返しても壊れないちゃぶ台を持ってる一家とか、田舎っぺと言いながら世渡り上手な兄ちゃんの熱血ぶりも見ているわけです。

再放送や続きで現れるウルトラ一家のスマートさとは一線を画す何かが私の中にあったのかもしれません。

宇宙人と下町。

この狭間で昆虫とショッカーに魅了された私のテレビ番組編成表は、時系列がメチャクチャですが。

特に帰って来てからのウルトラで一気に子供時代を思い出してしまった週末なのでした。


え?

『ウルトラマン ジード』の構成が

あの

乙一❓

あの中田永一さんのことでしょうか❓

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シェーーーーーーー!

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2017
09.10

明智探偵の衣装係

Category: TV番組
CSで『江戸川乱歩シリーズ』が放送されている。


天知小五郎探偵版。

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いわゆる『美女シリーズ』で、毎回色々な懐かしい女優さん俳優さんを拝見できるので、土曜日は遅くまで寝られない‥‥はずだが、寝落ちするので録画している。

岡田奈々さんの巻は岡田さんのあまりの可愛らしさと、
天知茂が二役している『お兄さん』に驚いて三回も観てしまった^_^;


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それにしても、見れば見る程明智探偵のお面(変装用)と衣装(パッと脱げて、下にはスーツ着れるやつ)は、事件の最中に誰が作ってどこで忙しい明智探偵に渡しているのかが不思議でたまらない。

事件の始まりとともに発注しておくのだろうか⁉︎
誰が変装用のお面をあのクオリティで短期間に準備し、衣装を縫うのだろう?

探偵事務所の2人の助手にはそんな暇はなさそうだが‥‥。

どちらかといえば助手の(こちらも美人助手という設定)文代の方が活躍度は高いように見えるので、
助手だとすれば探偵活動中に小林君がお面と衣装の用意をしているのだろうか?

いや、やはり衣装の係がいるに違いない。
松竹衣装とは言わないでいただきたい。
そこには夢があるのだ。

お面(仮面?)、カツラ、衣装の3点セット。
日本の何処かに工房を持ち、其々が担当任務を果たすべく、
日夜明智探偵の『あの人の顔にこの衣装ね〜』という指示を待っているチーム明智の衣装係。

私の想像は回を重ねる毎に膨らむばかりだ。

毎度脱ぎ捨てられる衣装一式は使い捨てではエコじゃないし。
きっと衣装係は事件の進展中にもこっそりとそれらを回収し、
どっかで再生しながら次の出番を待っているのではないか?

wikiを見るとそうそうたる美女揃いの犯人。
彼女達の愛を一身に浴び、一瞬で脱げる衣装は音響とぴったり重なり白いスーツを下から露わさねばならない。

誰だろう(衣装係)?
一体誰が(作って渡すの)?

wikiによれば、明智探偵の一瞬の変装脱ぎシーンは監督による演出から生まれたらしい。

変装
シリーズのお約束である、クライマックスで明智が変装を解いて謎ときをするシーンは、第一作『氷柱の美女』の脚本には書かれておらず、井上梅次監督が現場で思いついて採用したアイディアであった。

『氷柱の美女』の脚本におけるクライマックスでは、明智が簡単に犯人の前に現れて謎ときをするのだが、それでは面白くないと考えた井上監督が効果的な演出を考えた結果、現場で思いついて演出したのが「犯人が鏡に向って仮面をとると、その鏡の中に脱いだはずの吸血鬼の仮面が映る。びっくりして振向くと、もう一人の吸血鬼がゆっくり仮面をとり、明智探偵の顔が現れる」というシーンだった。この趣向は井上監督も大いに自信をもち、以降は明智が変装を解いて謎ときをするシーンがシリーズにおける定番として決まって取り入れられるようになった。

シリーズの中で定着していった変装を解くパターンは次のような順である。

定番のBGM → 髭 → カツラ → (ここまで別俳優) → 左頬から仮面をはがす(ここは左からの顔面アップ) → 服を取り払う(歌舞伎のような早変わり、全身像) → パリっとしたスーツ姿(BGMクライマックス) → 犯人のトリックの解説
となる。



ま、こう書いてでもおかなくては、明智探偵事務所の秘密が世間にバレてしまうんで仕方ないのだろう。

『美女シリーズ』の犯人はすぐにわかる仕組みだが、
明智探偵事務所の謎は
ちょっとやそっとじゃ解けないのだ。

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実際の衣装早変わりシーンはどうぞ番組かDVDでご堪能下さいませ。

参考
wiki先生
映画.com
当時の思い出を語る明智探偵の助手役、五十嵐めぐみさんのインタビューがありました。
パッと脱ぎの衣装は手作りで、撮影も一発勝負だったようです。
http://eiga.com/news/20150620/3/


部品を変えたのですが、PCが復旧しませんため、ブログ更新は時間のある時のみになります^_^;
Comment:4
2017
08.19

楽園でジャケットを脱いだボス

Category: TV番組
個人的な感想とネタバレです。


『ミステリー・イン・パラダイス』、シーズン6を観終わった。

シーズン1からのファンとしては、個人的にこのドラマ最高のシーズンだった。


私はベン・ミラーのリチャード警部補とカミーユ、
ドウェインとフィデルチームが大好きだったので、
ここにきて新シーズンをこんなに楽しめたことに自分でも驚いた。

何しろクリス・マーシャル演じるグッドマン警部補が幸せにセントマリー島を去り、オノレー署の面々にもキャサリンにもちょっぴり変化が訪れたところで終わったのも後味が良かった。
シーズン3の出だしがショッキングだったので、これは本当に嬉しい。

見慣れた楽園が新しいボスのジャック・ムーニー警部補と娘のシボーンの目を通して見るとまた何と美しく見えることか。

ところで下記リンクの記事によれば、ベン同様、クリス・マーシャルも家庭と子育てと仕事の狭間で随分悩んだ挙句の降板だったようだ。
連日40度を超す暑さの中でジャケットを着ての演技。
1年の半分をグワドループ(クワドー4回転じゃないらしい^_^;)で撮影しなければならないことの家族への影響。
主役2人が同じ理由での降板であったにせよ、家族の幸福を考えた結果というのは、素敵なことではないか?

このミステリーを「『刑事コロンボ』と『スクービー・ドゥー』の間」
と評したクリスの表現も面白い。

ステレオタイプのヒーローでは ないのに愛嬌があって、仲間に愛される。
ちょっと変わった名探偵。

今度の警部補は、ようやくジャケットを脱いで半袖姿の捜査も見られる。
考えるに、暑さに関しては署長が1番忍耐強いのでは?


新しい警部補、ジャックも終始何かを口に放り込んでいる食いしん坊。
年頃の娘と2人、妻を亡くしたばかりの彼の心の変化もこれからの見どころ。
あのオノレー署長のキャラも、女子と素早く仲良くなれるという特技で随分変わったし。

シーズン6の終わりになんと市長になってしまったカミーユの母、キャサリン。
彼女の今後も気になるところだ。

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参考リンク
http://www.radiotimes.com/news/2017-08-04/kris-marshall-says-goodbye-to-death-in-paradise-and-explains-why-he-had-to-leave/
http://www.radiotimes.com/news/2014-12-29/kris-marshall-death-in-paradise-is-a-cross-between-columbo-and-scooby-doo/
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/スクービー・ドゥー_(フィクション作品)

Comment:0
2017
08.14

『ダンサー』

Category: 映画の話
『ダンサー』

一部ネタバレ、しかも素人の好き勝手な感想ですので、
あしからず。




若き天才プリンシパル。
キエフバレエ団を経て英国ロイヤルバレエ団の史上最年少プリンシパルとして華々しく舞台を飾ったセルゲイ・ポルーニン。

クラッシックバレエは長い歴史の中で、究極の美を追求し続ける芸術。
身体に張り付くレッスン着は、筋肉の動き、使い方を確実に見えるようにするためだ。

友人に "gracefull beast "と言わしめた、優雅で猛々しく、高く正確なジャンプ。
虎の様に助走し、そのくせ軸がブレることのない美しい回転。

監督のスティーブン・カンターはドキュメンタリー畑の方だそうだ。

子供の頃から現在までの写真や映像が数多く残されているため、天才ダンサーの記録が喰い込む様にその内面に迫っていく。

彼のレッスン費用を出すためにいつしかバラバラになった家族。
その喪失感は彼を破滅の道へと何度も誘う。

彼が『引退』するつもりで踊った
『Take me to Church 』。
彼の苦しみ、魂の渇きは、その類い稀なる才能さえ、自らのGuilty だと感じていたからではないのだろうか。
家族が自分を捨てたのではない。
家族を壊したのは紛れも無い、自分だと、彼は自分を責めていた。
きっと、自分の才能までも。

『Take me to Church 』の歌詞は彼の心そのものであり、裏返しでもあった。
苦しみの表現だけではなく、罪の贖いを求める祈りでもあったと思う。

彼はクラッシックバレエの一線を退いて初めて、自分の公演に家族を招待した。
ようやく自分を許したように私の目にはうつった。

これ程の才能を持って生まれ、苦しんだ挙句

『僕はやっぱり、踊ることが好きなんだ』

そう言ったセルゲイに、観る者も救われる。

正確さを常に要求されるクラッシックバレエにおいて、完璧な基礎の上にしか芸術は生まれないのではないかと、その思いを強くした。

あの厳しくも美しいレッスンからさえはみ出してしまう程の不世出の才能。
子供の頃からのレッスンシーンにさえ鳥肌が立つ。

今現在、自身がプロデュースする公演を
行いながら、既に3本の映画出演が決まっているそうだ。
『オリエント急行』もだが、第2のヌレエフと言われた彼が、ヌレエフの伝記映画、『The White Crow 』の出演も決めているという。

絶対に見逃せない。

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2017
07.17

『フラーの舞台袖』

Category: 映画の話
『ザ・ダンサー』

以下は映画の内容に踏み込んで好き勝手に書いておりますので、
未見でこれからご覧になられる方にはネタバレということをご承知おきください。

映画を観ながら、丁度先日読んでいた本の中の
「エトワール、または舞台の踊り子」の話を思い出した。

本というのは中野京子/著
『怖い絵』
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1878年に描かれたドガの踊り子の絵の本当の姿を、中野氏はこの本でこのように書いている。

「この少女が社会から軽蔑されながらも出世の階段をしゃにむに上がって、とにもかくにもここまできたということ。
彼女を金で買った男が、背後から当然のように見ているということ。
そしてそのような現実に深く関心を持たない画家が、全く批判精神のない、だが一幅の美しい絵に仕上げたということ。」
中野京子/著 「怖い絵」p⑳より



それが、怖い、と中野氏は書くのである。

19世紀後半のオペラ座は、オペラの舞台に自分の踊り子を立たせるために金と権力に物言わせるパトロンが舞台横の桟敷席を買った。
ステイタスだった。
ある種の社交場という性質を持っていたからで、現在の様に純粋に芸術を楽しむ場とは違っていたからだそうだ。

ドガの「踊り子」の視点は、その斜め上の桟敷席からの眺めなのである。

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ドガの踊り子はクラッシックバレエの踊り子で、当時パトロンなしでは中央で踊ることは叶わない一種の娼婦。


この画面左側に胸から下だけ見えている黒いタキシードの男。
これこそが劇場の支配人でもダンサーの一人でもない、パトロンの姿。

さて、映画「ザ・ダンサー」は、引用させて頂いたこの一節通りの状況に、まさに革命を起こしたモダンダンスの祖と言われるロイ・フラーを投じた、ヒリヒリと痛い、アーティストの物語だ。

主人公、ロイ・フラーを演じるソーコの熱情的なダンスシーン。
ダンス、というより舞台芸術と言った方が近いのではないだろうか。

ソーコが迫真の演技で、フラーの芸術を再現する。
圧倒的に美しい舞台芸術を、この時代に実現したとは。
息をのむようなシルクと光のショー。

フラーは新しく独創的な舞台芸術を、自分自身が考える斬新な照明と衣装で観客に見せた。
アメリカでの手痛い経験から、その手法に特許も獲得するのである。


ドガの絵の踊り子とフラーには大きな違いがいくつもあった。
それこそフラーが革命家、と評される所以であり、彼女を題材に映画を制作した理由でもあるだろう。

パトロンと踊り子としてのフラーの関係も通常とは違うように見えた。



映画の中で監督はフラーに言わせている。

「私のダンスは衣装だけ」

イサドラ・ダンカンの自由で自然なダンスを見た後、フラーはパトロンに涙を見せて身体の関係をも結ぶのである。
伯爵はあくまでも彼女がされたいように、優しく彼女を愛する。

謎に満ちた男、ギャスパー・ウリエル演じるルイ・ドルセー伯爵は、愛のない結婚をし、放蕩を尽くして死に場所を求めながらアヘンと女に溺れる男。

フラーをニューヨークで見出し、
カーテン生地では重くて思った動きができないと話したフラーに、
薄くて軽い絹と、オペラ座を目指す資金を(その与え方は普通ではなかったが)与えた。


フラーはやんわりと示唆される映像の中で、女性を愛する女だとわかる。
彼女はパトロンになかなか身体を許さず、それでも伯爵とは互いに身を寄せ合うように生きていた。
パトロンにお金を返し、自立したダンサーとして成功したようにも映画では描かれている。
内実は心身共に蝕まれた、激しい苦悩を癒し合うパートナーとして、2人はそこにいる。


オペラ座の舞台に立つにあたって、身体が限界に達していたフラーをそれでも舞台に立たせることができたのは、「パトロンの権力」だと示唆されている。

ドルセー伯爵は言う。

「ふつう、オペラ座の舞台に立つ踊り子は観客に頭を下げるものだ。
でも君は頭を下げない。」




舞台で倒れた彼女が、必死で降ろされた幕を上げ挨拶に立つ。
オペラ座の観客はスタンディングオベーションで応える。
その時、彼女は観客に向かってお辞儀をするのである。

媚ではない、観客と芸術家の間に湧き上がる感情の表現として。

こうして、オペラ座に立つ女性芸術家は、激しい苦悶の中から美しい蝶のごとく生まれ出でる。

(と、私には思えた。ってくらいのことですから、私見です。)



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モダンダンスの先駆者として19世紀末のヨーロッパで一世を風靡したロイ・フラーの物語を、ミュージシャンで女優のソーコ主演で映画化。

フラーのライバルとなるダンサーのイサドラ・ダンカン役で、ジョニー・デップとバネッサ・パラディの娘として知られるリリー=ローズ・デップが共演。

女性のダンスが卑しいとされた時代に、バレエの殿堂であるパリ・オペラ座で踊るという夢をかなえるためアメリカからフランスへと渡ってきたロイ・フラーが、ドレスや光、鏡などを用いて新たなダンスを創作し、自らの信念と夢のために奮闘する姿を描いた。

監督は、写真家としても活躍するステファニー・ディ・ジュースト。

映画.comより



ジョニデの娘、という冠を外した方がむしろ良かったのではないかと思えるほどの魅力で観る者を惹き付けるリリー・ローズが美しく、素晴らしかった。


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2017
06.22

カメカメカメよ、カメさんよ〜♫

Category: 映画の話
『素敵なウソの恋まじない』

ダスティン・ホフマンとジュディ・ディンチのラブコメディー。

原題『esio trot』の意味がわからず、調べてみると、原題まで逆さま言葉になっていた❣️

『tortoise』⁉️そのものズバリ、🐢カメだった💕

原作のはじめには、北アフリカからかつて劣悪な環境下、大量に輸入されたカメの話が書いてある。
今は人間ではなく『tortoise』のために、保護され、輸入は制限されているという。

先日CSで『卒業』が放映されていて、勿論見逃せなかった。何回見ても年を経るごとに感慨深い。

彼の映画でどれが1番好きだなんてとても決められないが、もしかすると、この『恋まじない』が一番好きかも。

Roald Dahl原作の邦訳は『ことっとスタート』。『恋のまじない、ヨンサメカ』が新しいダールコレクションでは改題されている。
映画を見た後、原作を読んでみたら、so lovely だった💕
飼っている亀をこよなく愛するおばあちゃんに恋したおじいちゃんのお話。
プロポーズまでの遠回しなバカバカしいほどの努力が何とも可愛らしい。

亀は何十年もかかって成長する。
なのに今すぐにでもすくすくと育って欲しいとミセス・シルバーは心から願っているのだ。
主人公のホッピーさんは似たような亀を100数十匹も買ってきて、彼女の願いを叶えるべく、似たような少し大きめの亀にすり替えていく。

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ダスティン・ホフマン演じるミスター・ホッピーのベランダガーデンが素敵。

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恋の駆け引きとしても見ることができるが、何しろ『小さいのは嫌でしょ?』と小柄なホフマンを目の前にしてミセス・シルバーは言ってしまうのだ。
原作には現れない背の高い恋のライバルや亡くなったミセス・シルバーの夫が、ミスター・ホッピーのコンプレックスを刺激するのだが、彼は負けない。

原作の方は子供にも読める単純な短編だが、映画は登場人物を増やし、よく肉付けされていてとても楽しめた。

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物語の語り手、ジェームズ・コーデンが2人の出会いを語り始めてからクライマックスの着地点に至って、なーるほど、と笑顔になる。

人生の終盤を迎えた2人の恋を描いて尚可愛い、ダールのお話を愉しんだ。

ところでダールは友人イアン・フレミングのために『007は二度死ぬ』、『チキ・チキ・バンバン』の脚本を書いている。
ダール脚本の007映画は、浜美枝、若林映子(宇宙怪獣ドゴラの美しい女優さんでした)出演の日本を舞台にした映画。あの日本でのとんでもなくシュールな漁村や結婚式、可笑しなお風呂のシーンは忘れがたい。
余談が止まらないが、この映画で海女のキッシー鈴木(浜美枝)との間に生まれた『鈴木ボンド』は小林信彦の『大統領の密使』に登場し、『わかる人にはわかる』という、イジワルい笑いを提供している。

普通ダール原作の映画作品といえば、あの『チャーリーとチョコレート工場』なのだろう。

『へそまがり昔話』にならって、ジョニデとバートンの映画にはここでは触れないことにしよう。
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2017
06.18

時は、やってくるものなんだ。

Category: 映画の話

「深町君・・・おねがい」

「なに、急に・・・」

「へんな女の子だって、思わないでね」

「うん、思わないよ」

「あなたの、パジャマを見せて」



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いえ、
「KIDS STATION」で『時をかける少女』を観た、というだけなんです。

十分、「へんな女の子」ですよ、芳山さん。

何度も再放送されていますので、何度も観ているんですけど。

こんなにいい映画だったとは・・・!!!


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白いブルマくらいで驚いてはいけません。
体操服がブルマにIN、くらいでも驚いてはいけません。

先生だって
「ホットパンツ」ですから。

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ちがいました。

こんな話ではないんです。

SF的な部分を、
映画は言葉で最低限しか語らない。

あのチープなタイムトラベル場面も、今ならOK。

『事情を最低限しか語らない』ことは必要でした。



やはり「尾道3部作」の代表的作品(だと思うんですけど)。

町並みが、素敵すぎ。
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SFと日本家屋のノスタルジックな雰囲気が独特。

そんなことは、この映画が公開されたころから言い尽くされたことでございましょう。

今頃、その貴重さに気が付いたんですね。

古民家再生とか、斜面地の古い家を残すために、尾道で活動されておられる方のFBなどを見ているせいでしょうか。

「尾道空き家再生プロジェクト Onomichi Akiya Saisei Project」FBからお借りしました。
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通称「ガウディハウス」

映画には、
昭和の終わりが、そのままに。

「時は、過ぎていくものじゃない」

「時は、やってくるものなんだ」


って、西暦2660年からやってきた深町くんも言ってましたね。

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2017
06.14

満員電車は乗り過ごそう

Category: 映画の話
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日本映画チャンネル「市川崑劇場」で見た「満員電車」

ところどころオチに言及しておりますので、あしからず。

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日本映画チャンネルの「あらすじ」には
「ぶっ飛んだギャグの連続は爆笑必死。」とある。

私には全く笑えなかった。
登場人物の名前で辛うじてコメディーだったと気が付く。

作品紹介の様に「ぶっ飛んで」もいず、ギャグという言葉ではとても括れない。
クレイジーキャッツとは全く違うアプローチなのだから。

歯医者といい、社内診療所といい、精神病院といい、
ストレスによる体の不調と医療の関係もストーリーの根幹になっている。
精神科の治療を、「もっと気軽に診てもらえるような精神病院に」と医者の卵が語る場面は、
まるで今の世のことのようだ。



風刺に富んだコメディーだとしても、「非常に上質な」という言葉で修飾したい。
1カットの無駄もなく、際立った個性のスター俳優を随所に配し、
思わせぶりな印象を残しながら脇役一人ひとりに説明不要なスポットライトを当てる。


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主人公 茂呂井民雄 (川口浩)
一流大学を卒業、一流企業(ラクダビール)に就職。
生涯給与の計算など、優秀さはところどころで見せるが、
「茂呂井(もろい)」だけあって、職場のストレスから、人生という満員電車にはじかれる運命だ。

冒頭、卒業式のシーンの土砂降りからすでに雲行きは不安だ。
学生時代のガールフレンドたちに別れを告げ、民雄は社会人への一歩を踏み出す。

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大学でのガールフレンド、壱岐留奈(小野道子)との別れは、いかにもドライな若い男女らしい。
が、この2人も人生の不条理に押し流され、再会した時にはメロドラマか演歌のようなセリフを吐くようになる。
壱岐留奈=(生きるな)って、一番ひどい名前ではなかろうか?

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一種異様な通勤ラッシュが様々な形で描かれる。
狭い商店街を無理に行き交うバス(レトロで素敵)の間を縫うようにして通り抜ける小学生の一コマにゾッとする。


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工場の煙突、ベルトコンベアーで次々に生産されるビール。
この工場がまたとても良くできている。

最先端で、まだ薄汚れた感じはしない。
セットなのだろうが、リアリティーの無さがこの映画の趣にピッタリだ。

それなのに工場の中の騒音とビールが生産されるカットでは一転、
生産効率だけを考えた非人間的工場の無味乾燥さを余すところなく伝える。

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主人公の同僚 更利満(船越英二)
独身寮では珍しく、くつろいだ部屋づくりを心掛け、会社の中では情報通。
満員電車で一人だけ異質な雰囲気を醸し、すいすいと渡り歩く様子が描かれている。
ちょっとオネエっぽい仕草がいい。
「なまけず、休まず、働かず」というサラリーマンの三原則を民雄に説くが、
彼の真の姿もまた、哀れな働き蜂の犠牲者だった。


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和紙破太郎 (川崎敬三)も複雑だ。
孤児として育ち、人生を三段跳びに例え、野心に燃える。
人を手玉に取り、三段跳びをしたつもりが、文字通りその最中にバスにはねられる。
彼の死のあっけなさが、この映画を「コメディー」というより「不条理映画」と呼びたくなる一因かもしれない。

主人公民雄の実家は時計屋。
壁一面の時計が異様に見える。

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父親役の笠智衆の「か」の発音が懐かしい。
「くぁ」と聞こえるのだ。
「かんじょう」を「くぁんじょう」、という具合に。

父は自分の仕事に誇りを持っている。
1分1秒の狂いもないと自負するが、あまりにも言うことがまっとう過ぎて
それ故に世の中と相いれない。
「道理が通らない」ため、
自ら精神病院に入ることで心の安定を図ろうとする姿が、辛うじて哀れに見えない。
妙に共感を覚えてしまうのは、私自身も「世の中と相いれていない」せいだろうか。



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母の杉村春子。
あまりに苦しいことが多いので、
愚痴を言いたくなるたび笑うように心掛けたことを「発狂した」と思われる。

夫を精神病院に置いたまま、無職になった息子の再起に吹き荒れる
文字通り「嵐」にあっても、
息子と一緒にいることに生きる希望を見出している。
吹き飛ばされそうなバラック小屋にしがみつく息子の身体に更にしがみつく母親の異様さが身につまされる。

誰が正気で誰が狂気なのか、この世の中では判然としない。


実に上手い。



これを今作り直そうとしても、過剰な演出でダメにするだけだろう。
テレビ版の「黒い十人の女」なんて、悲惨だったではないか。

元々金田一シリーズの映画位でしか市川崑を知らなかった。

日本映画は昔、こんなにも素晴らしかったのだと、またしても唸る。


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2017
06.06

パーフェクトな女

Category: 映画の話
『ケイト・レディが完璧(パーフェクト)な理由(ワケ)』をAmazonプライムで視聴。

サラ・ジェシカ・パーカーが主演したコメディーである。
wikiより

ボストンの投資会社でファンドマネジャーとして働くケイトは、夫と二人の子供を持ちながら、数々の仕事で成果を挙げるキャリアウーマン。

仕事と家庭をなんとか両立させながら懸命に働く彼女に、ついに大きなチャンスが訪れる。新しい投資ファンドに関する彼女の提案を、ニューヨーク本社の幹部が高く評価したのだ。

この報せを受けて喜ぶ彼女だったが、プロジェクトへの本格参加が決定したことで、ボストンとニューヨークを往復する多忙な日々が始まってしまう。

どうにか今まで通り家庭と仕事を両立させようと奮闘する彼女だったが、次第に両方とも上手くいかなくなってしまう。



原作を読んでいないので、原作者の意図が映画の通りだったかどうかは知らない。

映画は楽しく、予定調和な流れでスルリと喉に通る感じ。

どんなに忙しいワーキングマザー(私は正直、昨今の自称『ワ―ママ』という言葉にはゾッとする)でも、
そこはサラ・ジェシカ・パーカーだ。
実にはまり役だった。
彼女が演じると、決してワーキング・ウーマンにも、冷たい母親にも、やつれた女にも見えないのだからヒロインとしては最高だ。

私が知っている限り。

『シンデレラ』⇒昔話ですから

『風と共に去りぬ』⇒ラスト、スカーレットがレットを失っても立ち上がった姿に拍手

『マイフェアレディ』⇒結局はシンデレラ以上にシンデレラだが映画には全く共感するところ無し

『プリティーウーマン』⇒いかにリチャード・ギアでも私は無理

『ワーキング・ガール』⇒80年代と言えばこれっ!痛快だったがこの時のハリソン・フォードは無理

『この映画』⇒現代版ワーキング・ガール。
全てを手にした女だが、サラ・ジェシカのおかげでキュートでチャーミングで嫌味がない。
ピアース・ブロスナン、メチャクチャ素敵ですし。
正直これこそ夢物語のその上をいく。
子ども達が反抗期の頃には、あなたも更年期で悩む年頃では?と意地悪く思ってしまう。

これを「パーフェクト」と呼んではばからないのなら、
世の「働かなくちゃ生活できませんから」という多くのおっかさん方は
昔から「パーフェクト」だったんじゃと思ってしまった。

ああ、素直な心で映画が観たい。

ということで、次はドリュー・バリモアの「Ever After」で勇気をもらおう。

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2017
05.26

TVミュージカル映画の方の「シンデレラ」

Category: 映画の話
レスリーアンウォレン
1965年に制作されたミュージカルTV映画「シンデレラ」をAmazonで視聴。
youtubeにもフルバージョンでありますが。

このTV版「シンデレラ」はリチャード・ロジャースとオスカー・ハマースタイン二世の名コンビが楽曲を作り、
1957年にジュリー・アンドリュース主演で制作したミュージカルのリメイク版。

オスカー・ハマースタイン二世は1960年に亡くなっているんですね。
にも拘わらず、1965年版のクレジットには、ちゃんと「Rodgers & Hammerstein's 」と書いてあるんです。
1957年度版の楽曲を殆どそのまま使用したから、というのもでしょうけれど、ハマースタインへの敬意の深さが感じられるクレジットでした。
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さて、参考リンクに載せている「Classic Film and TV Café 」によると、

1959年11月にブロードウェイで初演したリチャード・ロジャースとオスカー・ハマースタイン二世によるミュージカルが『サウンド・オブ・ミュージック』。

そしてロバート・ワイズ監督による映画「サウンドオブミュージック」の長女役のオーディションには落ちたそうですが、このTVミュージカルでは主役を演じているのが主演のレスリー・アン・ウォレン(Lesley Ann Warren )なんですね。

今もご健在、ご活躍していらっしゃるので息の長い女優さんだと思います。
共演のジンジャー・ロジャース(王妃役で本当にちょっとだけ踊るシーンがある)はさすがに風格がございました。

さて、1951年にミュージカルとして初演されたロジャース&ハマースタインの『王様と私』。
これを5年後にミュージカル映画にしてデボラ・カーとユル・ブリンナーが主演したのは有名ですね。
「Getting to Know You 」は、私が最も好きな曲。
この作曲・作詞者がTV版「シンデレラ」の楽曲を担当した
リチャード・ロジャースとオスカー・ハマースタイン二世だったってわけです。



この映画、他の実写版のテレビ映画のシンデレラの中ではwikiの中でも記述は少ないのですが、参考リンクから飛んだ批評を読む限りでは意外に1957年版より「いいね!」という批評が多く、レビューも好意的なものが多く残されています。

ジュリー・アンドリュースの1957年版は白黒だったそうですのでその点こちらはフルカラーでビジュアル的にも美しかったこともあるのかもしれません。

"In My Own Little Corner,"
"Impossible,"
"Ten Minutes Ago,"
"Do I Love You Because You're Beautiful?"


どれも音楽、歌詞共に素晴らしかったのでございます。


この映画、オープニングから、もしかすると○NKの着ぐるみ人形劇?と思ってしまった舞台っぽいセットでまず観客を惹き付けます。

王子は「ドラゴン退治したりあちこちで色んなプリンセスを救ってきた」という武勇伝を持つイケメンですが、救ったプリンセスの誰とも恋に落ちることなく、国に帰ってくるのです。
武勇伝をどちらかと言えば自慢というより自虐気味に語る王子とか、シンデレラの継母と義理の姉たちの面白おかしい演技とか、素晴らしい楽曲などなど、語るべきところは多くあるのでしょう。
あるのでしょうが、私が今回目が離せなかったのは・・・。

衣装・・・。
衣装に、とにかく目が釘付けでした。

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エンドロールの名前を頼りに調べてみました。

衣装を手掛けたジョージ・ウィッテカーは『刑事コロンボ』や『ナイト・ライダー』『刑事コジャック』などの衣装を手掛けた方なんだそうです。
あら、こちらのドラマも懐かしいではありませんか。

シンデレラって「灰かぶり」なんですから、もっと地味にグレーでも良かったんじゃ?と思うのですが、この衣装を手掛けたお方は全くそうは思わなかったのでしょう。、

普段着のシンデレラ、とにかく衣装も性格も明るいのが印象的です。
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こちらは普段着の継母と姉たち。
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一番まともだと思ったのはシンデレラの後継人らしい妖精さんの衣装でした。
どちらかと言えば、シンデレラより可愛いかも。
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右側が変身後のシンデレラで左が妖精さんなんですから、私ならピンクの可愛い衣装がいいなあ、と思ってしまいました。

が、このシンデレラの衣装には、ちゃんと意味があったのです。

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シンデレラの襟元が、白くてフワフワなファーで縁取ってあるのですが、その白いフワフワに「刺」、ささってませんか?
どう見ても尖ってますし、どう見ても好き勝手な方角を向いた「とげ」。

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襟元に「刺」をさしたままのシンデレラは、とりあえずこんな馬車に乗ってお城へ向かいます。

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すると舞踏会を開いた王様と王妃様のお衣装にも同じフワフワに刺が刺さっているではありませんかっ!

ちなみに一般庶民はこんな感じなんです。
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中世っぽくて、カラフルで素敵です。

で、一応男性は他にもタイツ履いて沢山参加の模様です。
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お姉さま方はこんな感じ。左側のお姉さんなんて、おっかさんのようで、いい味出してます。
正直、シンデレラの衣装より一見ゴージャスですね。
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一方、なんと王家のご家族3人、親子で刺が刺ささってますっ!
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王様の王冠周りにまでファー&刺がっ!
立ってますよね、「刺」!
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さて、そこに「刺」と「冠」でクラス感を出した、明らかに他の参加者とは違うテイストの衣装で、シンデレラが登場します。
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「刺」さして現れたシンデレラを迎え撃つ王子。
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速攻でワルツを踊ります。途中、王子は勢い余って見物人と化した姉さんの一人にぶつかりますが、構わず踊り続けます。
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もちろんジンジャー・ロジャースもいますんで、王様と王妃だって踊りますよ、そりゃ。
刺がどれだけ刺さっていても、踊るんです!
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そして2人きりで向かい合ってみると・・・。
シンデレラの衣装は王子と何気におそろなんです。
はい、このままこの衣装で結婚式があげられそうですね💛
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王子の「刺」は上着の裾と袖口に刺さっておりますが、そんなことはいいんです。
"Ten Minutes Ago,"を歌いながら、
「出会って10分」でこれです。
この後2人は2度にわたってAに及びます。
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さて、12時で魔法が解けた後、王子はガラスの靴を拾っちゃいます。
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例によって「ガラスの靴の持ち主」探しが始まります。
お約束の、「継母の靴だめし」もちゃんとあります。
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さ、シンデレラは機転を利かせて初めて王子と出会ったシチュエーション(お水をひしゃくに一杯、差し上げるんですわ)を再現し、見事王子に気が付いてもらえます。
妖精さんもシンデレラをその場で「刺さしドレス」に着替えさせて準備はOK。
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こうして、白い毛皮のトリミングに刺をさす一家に、家族が一人増えましたとさ、と大団円。
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妖精さんがシンデレラのために歌う"Impossible,"にはこちらまで勇気づけられるようでした。
不可能を可能に!
妖精さんにできないことはないんです。
でも、それもシンデレラの夢見る気持ちがあればこそ。

というわけで、大いに楽しませてもらった1965年版『シンデレラ』ですが、音楽も衣装も、思わぬ懐かしい作品と繋がっていたことがまた嬉しい映画でございました。

「刺」衣装のセンスの謎は多分永遠に解けないかもしれませんけどね('ω')ノ




参考リンク

シンデレラ (ミュージカル)
ロジャース&ハマースタイン
リチャード・ロジャース (作曲家)
サウンド・オブ・ミュージック (映画)
George Whittaker  「IMDb」記事より
レスリー・アン・ウォーレン
CMBA Blogathon: "The Prize" and Rodgers & Hammerstein's "Cinderella"
Comment:2
2017
05.22

バンクス氏の救済

Category: 映画の話
『ウォルト・ディズニーの約束』

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原題は 『Saving Mr. Banks』
直訳すれば「バンクス氏の救済」で、これは映画のテーマそのもの。
バンクス氏が、メリー・ポピンズの原作者、トラヴァース夫人にとって本当に「救済」されたかどうかはわからない。

映画.comより http://eiga.com/movie/77784/

米ウォルト・ディズニーが、自社の映画製作の裏側を初めて描いた作品で、1964年の名作ミュージカル映画「メリー・ポピンズ」の製作秘話をトム・ハンクス&エマ・トンプソン主演で映画化した。

ウォルト・ディズニーは娘が愛読している児童文学「メリー・ポピンズ」の映画化を熱望し、原作者パメラ・トラバースに打診するが、トラバースは首を縦に振らない。

やがてイギリスからハリウッドへやってきたトラバースは、映画の製作者たちが提案する脚本のアイデアをことごとく却下。なぜトラバースは「メリー・ポピンズ」を頑なに守ろうとするのか。

その答えが、幼い頃の彼女と父親との関係にあると知ったディズニーは、映画化実現の最後のチャンスをかけ、トラバースにある約束をする。監督は「しあわせの隠れ場所」のジョン・リー・ハンコック。




メリー・ポピンズの原作者P.L..トラヴァースをエマ・トンプソン、
ウォルト・ディズニーをトム・ハンクス、
リムジンの運転手ラルフはポール・ジアマッティ、
トラヴァース夫人の実父をコリン・ファレルと、
俳優陣が素晴らしかった。

私は映画のメリーポピンズが大好きだったので、この映画の原作が、実は完全に作者トラヴァースの幼少期の裏返しとして描かれていることに結構な衝撃を受けた。


映画は誇張でもなく、すんなりと、たまらなく辛く、でも少しだけ救われる形で描かれる。

ディズニーですから、と言えなくもないが、ディズニー映画にしては大人の映画だし、個人的には素晴らしかったと思う。

トラヴァースの育った家庭と、見事なほどの映画のメリー・ポピンズとの裏表。
「ミスター・バンクスを、救済しよう」というウォルト・ディズニーの最後の口説き文句は泣けた。

メリー・ポピンズのイメージがトラヴァースの過去の中に随所に散りばめられ、映画とは正反対だった事実。

この映画の企画段階でのいきさつが興味深いのでwikiから転載。

Wikipediaから

2002年、オーストラリア人プロデューサーのイアン・コリーはP.L.トラヴァースのドキュメンタリー映画『The Shadow of “Mary Poppins”』を製作した。

製作段階でコリーは「明らかな伝記映画」の要素があることに気づき、オーストラリアのプロダクションであるエッセンシャル・メディア(英語版)にスー・スミスの脚本で長編映画化すべきであると持ちかける。この企画はBBCフィルムズおよびRuby Filmsのアリソン・オーウェンの興味を引くこととなる。BBCフィルムズは企画への融資を決め、オーウェンは脚本の共著者としてケリー・マーセル(英語版)を起用する。

マーセルの草稿ではトラバースと彼女の息子に関わるサブプロットが削除され、また物語をトラバースとディズニーによる製作争いとトラバースが抱える子供時代の問題との取り組みの二筋に分けられていた。しかし、このマーセル版は明らかにウォルト・ディズニー・カンパニーの許諾なくしては使用不可能である音楽および映像の知的財産権にあたる部分を大きく取り上げていた。

「ディズニーという大きな壁を見て見ぬふりしていたよ。」コリーはそう回想している。「ウォルト・ディズニーは映画のキーとなるキャラクターだったし、メリー・ポピンズからいくつか音楽も使用したかった。いずれはデイズニーに伺いを立てなければならないのは皆わかっていたよ。」

2011年7月、イタリアのイスキア映画祭にてオーウェンはジャズミュージシャンのコーキー・ヘイル(英語版)と会う。『メリー・ポピンズ』の作曲を務めたシャーマン兄弟のリチャード・シャーマン(英語版)とは近所づきあいがあるというヘイルがシャーマンに脚本を渡すことを提案。ヘイルに渡された脚本を読んだシャーマンは企画を支持する。

その後マーセルの脚本は出来が良いにもかかわらず製作には至っていないために、プロデューサーたちからランクリン・レオナルド(英語版)の「ブラック・リスト(英語版)」に投票された。

2011年11月、ウォルト・ディズニー・スタジオの製作社長であるショーン・ベイリーはマーセルの脚本の存在を知らされる。ベイリーはディズニーCEOのボブ・アイガーを含むスタジオ重役たちと共に製作の可能性について議論した。スタジオ会長のアラン・F・ホルンはスティーブ・ジョブズからの言葉を借りて映画を「brand deposit」と称した。

アイガーは映画化を許可し、ウォルト・ディズニー役としてトム・ハンクスと連絡を取った。ウォルト・ディズニーがメジャー映画で描かれるのは初めてのことである。役を引き受けたハンクスは、「ピカソやチャップリンと同じく世界に影響を与えてきた人物を演じる機会」だと考えたという。ハンクスはウォルト・ディズニー・ファミリー・ミュージアム(英語版)を何度か訪れ、ディズニーの元従業員や、また娘のダイアン・ディズニー・ミラーを含む親族たちにインタビューを行っている。

メリル・ストリープとの交渉に失敗した後の2012年4月、エマ・トンプソンがP・L・トラバース役の最終交渉に入った。トンプソンは自身が演じた中で最も難しい役柄の1つであり、「彼女はとてつもない複雑さと矛盾を抱えた女性だった」と述べている。

また「悲しみについて、彼女は非常に優れたエッセイを書いている。彼女は実際、非常に悲しい女性だった。つらい幼少期を過ごした人よ。父親はアルコール中毒で、母親は自殺を試みて。彼女は生涯をまさしく深い悲しみの中で過ごしたのではないかしら。それ故に多くを成し遂げたのよ。」とも。

ウォルト・ディズニー・ピクチャーズの承認によって、製作チームはトラバース、ディズニー、シャーマン兄弟そして脚本の共同著者ドン・ダグラディらのやり取りが含まれる『メリー・ポピンズ』の企画開発中の音声録音と1940年代から1960年代にかけてのトラバースとディズニーの書簡の利用が可能となった 。

当初、監督のジョン・リー・ハンコックはディズニーの関与について、創始者の有利になるよう脚本を手直しするのではないかという疑念を持っていたという。しかしマーセルは、ディズニー側は「明らかに脚本への参与や不都合な描写の削除、またウォルトを変えてしまうことを望んではいなかった」としている。

ウォルト・ディズニーに関する描写についていかなる干渉も受けなかったものの、ディズニー側は喫煙シーンを省くことを強く要求した。
これは自社映画から直接的な喫煙描写を排除するという会社理念によるものであり、また、アメリカ映画協会によるレイティング指定を避けるためである。





原作者が、自分の作品の主人公を「売りものにする」ことは魂を引き裂かれるようなものだということをディズニー自身も理解していた。

映画にアニメーションが挿入されることを知り、契約を反故にしてイギリスへ帰ったトラヴァース夫人をディズニー自ら説得に追う。
ディズニー自身が夫人に自らの生い立ちと父を語るシーンは胸にしみる。

ディズニー映画だから、と言ってしまえばそれまでだ。

でも、ウォルト・ディズニーが娘たちに「メリー・ポピンズの映画を作る」と約束した話、
そして唯一トラヴァース夫人と心を通わせたリムジンの運転手の娘も「メリー・ポピンズ」の愛読者であったこと、
ディズニーが原作に惚れ込んだ気持ちは、本の書き手ではなく、読み手として十分すぎるほど理解できる。

トラヴァース夫人の父も銀行家であり、夢見がちな大人だった。
彼にとって銀行はまるで檻のように息苦しく、辛い場所だった。
酒に溺れ、病で早逝する父をコリン・ファレルが好演している。

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この写真の場面、言葉としては出てこないがオーストラリアだそうだ。
彼女の父は「私たちにはケルトの血が流れているんだよ」と娘に語る。
「いかにもイギリス人」として振る舞うトラヴァース夫人だが、生まれも育ちもオーストラリア。

複雑な彼女のコンプレックスが言葉を多用せずに映画でもわずかに描かれる。

メリー・ポピンズのプレミアに呼ばれなかったトラヴァース夫人は自らハリウッドに乗り込むが、出来上がった作品を見ながらあらゆる表情を見せる。
眉をしかめ、あきれ、時に失笑しながらも、父親バンクス氏のことをバートが子供たちに語って聞かせる場面、ミスターバンクスが銀行を首になり、寂しげに歩くシーンに涙を流す。

ディズニーに「泣いている理由」を問われ、「アニメが耐えられなくて」と答えた時のトム・ハンクスの表情が実に味わい深い。
彼女が泣いたシーンに、アニメのペンギンは映ってなどいない。

南半球出身の同僚がよく言う。
「僕たちはよく、残酷さを笑い、悲しみをユーモアでくるみ、真逆の言葉で真逆の気持ちを表すんだ。」と。
彼はアメリカ人とヨーロッパの血筋を色濃く残す自分を一緒にされることをとても嫌う。

彼の言葉を思い出すと、トラヴァース夫人の複雑な反応(とその描き方)も納得できる気がする。

映画の終盤、ミスターバンクスが子供たちと一緒に凧揚げに向かうシーンでは一緒に歌を口ずさんでもいる。

後味は決して悪くないが、これはとても悲しい映画。

最初に作られたドキュメンタリーのタイトル通り、「メリー・ポピンズの影」なのだ。
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2017
05.21

マッサージ探偵

Category: TV番組
http://www.tv-tokyo.co.jp/mt_jyo/
『マッサージ探偵 ジョー』tubo.png

テレ東土曜ドラマ。
Amazonのオンデマンド配信で視聴。

色んな探偵がいますが、とうとうマッサージしながらツボと一緒に犯人を探し当てる探偵が登場したんです。

短い、間合いが笑える、もちろん設定も変、ついでに最後の踊りの残念感がツボ、などなど、確かに『ほぐされました』という感じで笑わせて頂きました。

連休中に行った鍼&マッサージが体にあっていたのか、先日鍼を打ってもらって以来目の調子が上向きなんです。
この2週間、遠近の眼鏡は外したまま、軽めの老眼鏡だけで仕事ができました。

前回、鍼の直後からあまりにも絶好調だったので、今回も鍼終了後は遊びに行く気満々でいたのですが、普通の人は眠くなったりするそうで、「鍼の後はゆっくり半日身体を休ませるよーに」と言われて、真っ直ぐに家に帰りました。

確かにすごく眠かったんです、今回。

やっと反応が人並みになってきたようです。

で、帰ってからそのまま爆睡し、夕飯後から見ハマったドラマが
『マッサージ探偵』。

内気なマッサージ師が出張マッサージに出向いた先で様々な事件を解決するのですが。
容疑者を一列に寝かせてマッサージをし、身体の張り具合から真相を推理するという無茶な発想がツボ。

鍼を打ってくれる従弟から教えてもらったのですが、
モノホンの鍼灸師が見ても十分面白いとか。

たまには何も考えず、ゲラゲラ笑って楽しむことも血行を促すと信じて。
『マッサージ探偵』に笑いのツボを押さえてもらう週末です。




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2017
05.15

メロディ

Category: 映画の話
今でも時折CSなどで放送される『小さな恋のメロディ』。

小学生になるかならないかの頃、年の離れた姉に連れられて何度映画館に足を運んだことだろう。

ビージーズの音楽が全編に流れる、美しい、特別な映画。

melody1.jpg


あらすじ(Wikipedia)

舞台はロンドン。公立学校ながら、厳しい教師と生徒たちの間でささやかな対立がはじまっていた。厳格な教えを説く教師たちや子供に過干渉な親たちと、それらに従うことなくそれぞれの目的や楽しみを見つけようとする子供たち。

気が弱く大人しい11歳のダニエルもそんな生徒の一人だったが、同じ学校に通うメロディという少女と出会う。2人はいつしか互いに惹かれあい、悩みを打ち明け、初めて心を許す相手を見つけたと感じた。純粋ゆえに恐れを知らない2人は、学校をさぼって海水浴場へデートに出かけたことから校長先生に叱られ、クラスメートたちにも散々笑い者にされる。ダニエルは悪友オーンショーにしつこくからかわれ、殴り合いの喧嘩まで繰り広げてしまう。

事情を聴くこともなく押さえつけようとする大人たちに対し、2人は一つの望みを口にする。それは「結婚したい」という驚くべきものだった。「どうして結婚できないのか」と問うが、当然親も教師もとりあわない。ある日、教師が授業を始めようとすると、教室はほとんどもぬけらの空であった。自分たちの手で2人の結婚式を挙げようと、クラスの生徒が集団エスケープしたのである。教師たちはあわてて彼らを探しに行く。

廃線脇の隠れ場所で、オーンショーが神父を務める結婚式がとり行われていた。ダニエルとメロディが誓いの言葉を唱えようとした時、教師たちに見つかってしまい、子供たちは散り散りに逃げていく。暖かい日差しの中で大人と子供の乱闘が繰り広げられ、発明狂の男の子が作った自家製爆弾が車を見事に爆破すると、大人たちは恐れをなして一目散に逃げて行く。子供たちはやんやの喝采を挙げる。その頃、ダニエルとメロディの2人はオーンショーの助けで追手を振り切り、トロッコに乗って線路のはるか向こうへと駆け出して行った。



『若葉のころ』が流れるお墓でのデートシーン。
歌詞を聴きながら、
やはりこの映画は、かつて無垢な子供だった全ての大人へのオマージュなのではと思った。

映画は実のところ、子供の目線ではなく、はっきりと大人の目で描かれている。

ダニーとメロディの家庭の違いを印象付けるシーン。

海でのデートでも、彼らの会話から両親の姿が浮かび上がる。
くっきりと。

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ダニー 「結婚しようか」

メロディ 「いつかね」

メロディ 「なぜ水がしみ出ていくの?」

ダニー 「いくつで結婚できる?」

メロディ 「石を入れとくとどうかしら・・・。
      両親くらいの年よ」

ダニー 「そんな年まで待てないよ。年寄りはたいていみじめだ。」

メロディ 「年をとると何でもわかるのよ。だから飽きちゃうのよ。」

カメラは中年の太った男女が海に足だけ浸しながら並んで立っている後姿を映す。

メロディ 「わからないわ。ほんとよ。」




「わからない」ことの尊さ。

爆弾づくりの少年の意外な活躍。
ジャック・ワイルドが実に繊細に表現した友情(今ならBLと言われても仕方ないほどの)。

以前もGleeの最終回の記事で同じことを書いたが、
最後の曲は深い。


「Teach Your Children」(Crosby Stills Nash & Young )

You who are on the road
Must have a code that you can live by
And so become yourself
Because the past is just a good bye.

Teach your children well,
Their father's hell did slowly go by,
And feed them on your dreams
The one they picked, the one you'll know by.

Don't you ever ask them why, if they told you, you would cry,
So just look at them and sigh and know they love you.

And you (Can you hear?) of tender years (And do you care?)
Can't know the fears (And can you see?) that your elders grew by (We must be free)
And so, please help (To teach your children) them with your youth (What you believe in)
They seek the truth (Make a world) before they can die (That we can live in)

Teach your parents well
Their children's hell will slowly go by
And feed them on your dreams
The one they picks, the one you'll know by

Don't you ever ask them why
If they told you, you will cry
So just look at them and sigh
And know they love you



三者面談でゴリオの担任の先生から
きつーいお言葉を頂いてきた。

実はかなり、どよーーんと落ち込んでいるので、
この映画でこの曲を聴きたくなってしまったというわけです。
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2017
04.23

ほめごろし

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2017
04.15

「やすらぎ」はどこに

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2017
04.12

スマイル

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2017
04.08

夜は短し走れよゴリオ

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2017
04.02

太鼓持ち居酒屋

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2017
04.01

プログラム

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